--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1114 (2014.09.19)

Q. まさみさんからの疑問

テレビのスイッチを入れたら、ちょうど競輪の放送がやってました。どの選手もすごいスピードで走っているので、逆にスピード感を感じませんでした。
 そこで疑問なんですが、
自転車のスピードってどのくらいまで出せるものなのでしょうか?
 また、自転車で公道を高速で走った場合も、スピード違反の対象になるのでしょうか?

坂道の下りだったら、怖いくらいにスピードが出ることがありますね。


A. けろさんから

 自動車の運転免許証を取得する際に学科で自転車は「軽車両」と習いました。軽車両の定義は「原動機を持たない車両の総称」だそうです。
 制限速度は道路標識(看板状のもの)、道路標示(路面に掛かれたもの)がある場合、車両はそれ以上の速度を出すことが出来ないそうです。たとえば時速50km制限の道路では50km以下で走らなければ駄目そうです。
 一方、上記道路標識や道路標示がない道路の場合、法定最高速度が決められており、高速道路の場合時速100km、一般道の場合60km(緊急車両は80km、原付の場合は30km)となっています。
 法定最高速度は軽車両については定義がありませんので頑張れば車を追い抜くことも出来そうです。
 ただ、高速道路は自転車進入禁止だし、一般道で道路標識や標示がない場所も少ないのチャレンジ出来そうな場所は少なそうです。むしろ抜かせるような条件の良い場所はどれ位あるのでしょうか……?

A. しげ3さんから

 自転車の速度記録を調べると下記のようになっているようです。
 平地単独走行で全風圧を受けての最高到達速度記録はカナダのサム・ウィッティンガムが、2008年にカウリング(風防)をつけたストリームライナーで達成した時速82.3マイル(時速132.5キロメートル)
 標高差による位置エネルギーを利用した斜面降坂では、2007年 8月にオーストリアのマルクス・シュテッケルがマウンテンバイクで達成した 210km/h。
 平地での最高速度記録は、1995年10月3日にオランダのフレート・ロンペルベルフが記録した268km/h。これは、前走する遮風板を付けた車の背後でスリップストリームに入り走行することで達成された。
 つい先日のネットのニュースでもありましたが1時間でどれだけ走れるか競うアワーレコードではイェンス・フォイクトが、9月18日にスイスのグレンヒェン・ベロドロームで、51.115kmで記録更新を達成した。
 自転車のスピードについては、車などのような規定は無いようですが、軽車両に自転車が含まれているはずですので、下記のようになるかと思われます。

  歩道走行時 : 徐行
  車道走行時 : その道路の規制速度

 つまり、歩道を走っている場合は、すぐに止まれるスピード、車道においては速度標識等の規制速度になるはずです。
 といっても、自転車でスピード違反で捕まったという話は聞いたことがありませんので、目に余った場合は注意されるという感じかもしれません。

A. アンギラスさんから

 最高速度はウィキペディアに書いてあるので割愛するとして(ちなみに前を風除けの車を走らせて時速268km・ナシの場合は時速132.5km)、ヨーロッパ最大のレース「ツール・ド・フランス」のアルプス越えの下りでは、余裕で時速100km超の速度で曲がりくねった山道を下るそうで、伴走の自動車が谷底へ落ちる事故も度々あるそうですよ。
 制限速度は、標識で示された速度または時速60kmだと思います。
 その論拠として、道交法第22条があります。

道路交通法 第22条
 車両は、道路標識等によりその最高速度が指定されている道路においてはその最高速度を、その他の道路においては政令<次の施行令のこと>で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない。

道路交通法施行令 第11条(最高速度)
 法第22条第1項の政令で定める最高速度のうち、自動車及び原動機付自転車が高速自動車国道の本線車道以外の道路を通行する場合の最高速度は、自動車にあつては60キロメートル毎時、原動機付自転車にあつては30キロメートル毎時とする。

 施行令第11条では、自転車(軽車両)は指定されてませんが、第22条で「車両は」とあることで、原動機付自転車を除く全ての車両に時速60km制限が適用されると解するべきでしょう。