--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1116 (2014.10.03)

Q. まことさんからの疑問

 まだまだ若いと思っていたのに(30歳台です!)、白髪が生えてきました。
残念でなりません。
 そこで、疑問です。
 白髪が生えてくるのなら、いろんな場所から生えてくるのだろうなと想像をしていたのですが、いつも決まって同じエリアから白髪が生えてきます。ということは、髪の毛を黒くする仕掛けは髪の毛にあるのではなくて、肌の方にあるのでしょうか?
 どうして白髪はいつも同じ場所から生えるのでしょうか? また、白髪の発生と黒髪の発生の根本的な違いを教えてください。

私は、いつも、数本だけ生えてきます。


A. Hoshiyanさんから

 髪は毛根で作られている。毛根の中心に「毛乳頭組織」があり、それを包むように髪の素となる「毛母細胞」が取り囲んでいる。毛母細胞は分裂を繰り返し、次第に上へと伸びていく。その髪に色をつけているのは、毛母細胞の間にある「メラノサイト」だ。
 メラノサイトはメラニン色素を作って、髪を黒くするのだが、加齢や外部からのストレスで頭皮にダメージが与えられるなどすると、メラノサイトは活動を低下させ黒髪の生成が妨げられる。すると、白髪が生えてくるようになる。
 一方、毛根の寿命は、およそ5年もあり成長し続ける。頭髪は引き抜いても、毛根の組織を破壊することがほとんどないため「白髪はいつも同じ場所から生える」ことになる。
 毛根が寿命を終えると毛根ごと抜けて、新たな毛母細胞が生成されて、髪の毛を生やすことになるのだが、メラノサイトの活動を低下させている原因が改善されないかぎり、新たな毛母細胞は再び白髪を作ることになる。これも「白髪はいつも同じ場所から生える」というイメージにつながるかもしれない。
 そうこうしているうちに、毛母細胞が弱り、毛根が細くなると、髪の毛が成長する途中で抜けてしまい、生えかわりのサイクルが短くなり、やがては髪の毛が生えなくなってしまう。