Q. tadyさんからの疑問
夏の終わりに近づくとあちこちで蝉の死骸を見かけます。
その中にはまだ三途の川への途中の蝉もあり、つまんで放つと元気よく飛び立ってゆきました。
そこで、疑問です。蝉の死骸のほとんど全部が仰向けになっています。四つんばいの蝉は皆無といっていいほどです。どうしてでしょうか?
★そういえば、そうですね。セミなりに事情があるのでしょうね。
A. はるまさんから
セミの死骸……、よく見ますね。まず間違い無く裏向きになっています。
セミの体型を6方向から考えて、裏向きか表向き以外は考えられません。
表向きは、セミが死んだときの6本足が開いた姿だったら安定状態があり得ますが、足を窄めた姿になっていますから、安定点がありません。
背中を下にした姿勢は背中が丸いですから安定点を中心にして若干は回転しますが、復元します。
そのような理由で背中を下にした姿勢でいることが多くなります。
A. 宇美浜りんさんから
セミの死体に仰向けが多いのは、活動内容?によると思います。
成虫のセミは、木もしくは壁に向かって鳴くのが主な行動です。その最中に寿命が来たら、うつぶせになろうとしても木にぶつかってしまいます。背中側に倒れて地面に落ちるしかなく、その場合は仰向けになります。
木に前のめりになったままずり落ちたとしても、木にはデコボコがあり、どこかに引っ掛かって仰向けになるでしょう。それに背中には羽根があるので、重心は背中側にあるのかも。
飛んでるときに寿命が来たらと考えがちですが、飛行には体力が必要ですので寿命が近づいた虫は無理に飛ばないでしょう。鳥も飛行時に死ぬような弱いものは飛びたてず巣で死ぬといいます。
余力のあるうちに地面に落ちた場合、うつぶせならなんとか飛び立とうとしますが、仰向けになったらもう飛び立てず、じっと死を待つ可能性も。それも仰向け死が増える理由かも。
今回の質問で気づいたことですが、昆虫の死骸を見ることが意外と少なかった気がします。死体もしくは瀕死の虫は鳥などに食べられてしまいます。地面の死体はアリにも。
脊椎動物も同じ、人間だけが原型を留めた死体でいられるのかも。
A. よしなしごとさんから
僕も前から疑問に思っていたので、ここ何年かセミの亡骸を見ていました。確かに仰向けになっている確率が多いです。
ある日、木から蝉の亡骸が落ちてきました。そのときは、地面に着地してうつぶせになっていました。ところがその日は風が少々強くて亡骸が風にあおら
れて転がっていったのです。そして見事に仰向けに……。再び風にあおられたときも仰向けに……。
セミは羽が大きいので、やはり羽根が下の方が安定するのではないでしょうか。
A. moon-jellyさんから
それは多分、四つん這いの状態で着地したら簡単に飛べるのに、仰向けに着地したら体が重くて上手く羽ばたけないからだと思います。
セミは飛ぶのが下手なので方向転換ができずに何かにぶつかって地面に転がるようで、足を広げて転がっている蝉は裏返せば飛んでいきます。一方足を畳んでいるセミは既に死んでいます。
因みに、蝉を捕まえようとしてオシッコをかけられた経験がある人も多いと思いますが、これも蝉は飛ぶのが下手なので飛び立つときに足で木を蹴る必要があり、そのときに力んでオシッコを漏らすからなので、別に人を狙ってかけてるわけではありませんよ。
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