現在ギネスブックで公認される条件を分かりやすく言うと……、
赤道を一度でも通過して地球を一周し出発地点に戻る。合計移動距離が北回帰線一周(3万6787km強)以上になること
です。
認定団体によっては「地球の反対側の地点(対蹠地)を通る」もあったのですが、これはマゼランもドレークもしていません。
全ての国を回る必要は全くありません。フィクションですが『80日間世界一周』ではイギリス(とその植民地や保護国)、フランス、イタリア、日本、アメリカ合衆国の5カ国しか通っていないのです。これは大英帝国がインド、エジプト、香港など世界各地を支配していたからで、ある時期のスペインもその気になればスペイン領と植民地のみで世界一周できたでしょう。
「いちばん簡単な世界一周」ですが、『ドラえもん』で北極点の周囲を徒歩で一周するのをのび太がおこないました。クイズの答えとしては正解でしたが、「世界一周」としての公認はされません。
あるクイズ番組(元の資料でも明らかにされず)で賞品にした「世界一周旅行」は空路で成田からニューヨーク、ローマ、アテネ、カイロ、バンコク、香港と回り、成田に帰国。この場合は最短距離を移動すると赤道を通らないのでギネス公認はされませんが、友達に自慢するなら十分でしょう。
ただし7泊8日で回るのでのんびり観光する暇などなく、日程の大部分が飛行機での移動で食事も機内食ばかりだとか。これで世界旅行を楽しんだ気分になれるのか疑問です。
ビートたけしさんが『世界まるごとHOWマッチ』に出演したときに語っていたときにも「(世界一周旅行の賞品として)くれたのは飛行機のキップだけ。ホテル代や食事代は自己負担」だったそうです。
やはり頭のなかで想像するような世界一周の旅行や冒険は庶民には難しいようですね。
なお欧米人が海路で世界一周するときには、横浜と香港が重要な港になったようです。どちらもアメリカとイギリスが強引なやりかたで開港させていますが、そうするだけの価値があったのですね。
★ギネスブックでは、定義があったのですね!
ちょっと感動。