Q. ほげ太郎さんからの疑問
先日、あるデパートへ買い物に行ったときのことです。
デパートのフロア案内を見ると、階と階の間に「M2」や「M3」と書かれたフロアがありました。これが、「中2階」「中3階」と呼ばれるフロアであることはもちろん知っているのですが、階と階の間にフロアを設ける理由は何でしょうか?
「増床」のためというのが真っ先に浮かんだのですが、他に何か理由があるのでしょうか?
★中2階を設けるためには、1階の天井が高い必要がありますね。
A. まぐろさんから
全くの想像です。こんな理由を考えてみました。
たとえば、駅のとなりにデパートがあるとしましょう。電車が地上を走っていてそこが1階。そして、改札が2階にある――そういうことがよくあります。
その隣にデパートがあれば、改札のある2階がデパートでも2階であれば、お客さんにとってとてもわかりやすいと思います。
ところが、駅の構造のままでデパートの1階と2階を作ると、1階の天井が高くなりすぎて、デパートとしては空間の無駄が生まれてしまうのではないでしょうか? その解消として、中2階を作るのでは?
A. 宇美浜りんさんから
中2階がある建物は、1つのフロアのなかに高い部分が作られている場合(二段ベッドや棚の巨大な物を想像するといいでしょう)と、独立したフロアが中2階になっていて本来の3階が正式な2階になっている例があります。
前者の場合はたんに高い天井がある場所で空間を有効活用するためにスペースを作ったといえます。
後者は、東京に昔からある百貨店に行ったときに見て、「なぜここを2階にして正式な2階を3階にしないの?」と思いました。
実際にその百貨店を見てみると、中2階は他の階と比べて天井が低く、機械や管・配線がむき出しになってる場所がありました。おそらくここは、計算機や空調などの機械が今より大型だった頃に、それを置くための「機械室(電算室や電話室かも)」であり、お客様が入らない階なので番号を振らなかった(その上の階を2階にした)のではないでしょうか。
「縁起をかついで4階(4を死と読み縁起が悪い)にそういう部屋を作れば?」と思う人もいますが、エレベーターやはしご消防車が今ほど普及してない時代は、点検・修理・災害時などを考えると地上に近い場所のほうがよかったのでしょう。
のちの時代になり、機械が小型になり各階にエアコンなどを設置できるようになり、さらに人々の欲しがるものの変化で販売スペースがもっと必要になったとき、このフロアを活用するようにしたのでしょう。
しかしすでに番号は振られており、今までの2階を3階に変更しその上も繰り上げていったら、お客様が混乱し迷子も激増しかねない。そこで今までの階数表示を残すため「中2階」という表記にしたのだと思われます。
しかしなかには、高すぎる建物を作らせないために「ビルは9階建てまでにせよ」という条例がある自治体で、10階建てのビルを作りたくて「中2階」を置くことでカウントされる階数を減らして9階建てのビルとして登録した、なんていう事情もあるかもしれません。もしかしたら、ね。
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