Q. さあやさんからの疑問
『天空の城
ラピュタ』に出てくるいちばん有名な台詞(呪文?)といえば、
「バルス」ですね。
次に有名な言葉は、「40秒で支度しな!」だと私は思っています。なんだかとても好きな言葉です。
でも、わかならいことがあります。どうして40秒なのでしょうか? 40秒は短すぎると思うのです。
「短時間」でということを大袈裟に言っているのかもしれませんが、それならふつうは「1分」とか「30秒」という切りのいい数字にするはずです。また、「40秒」というのはかなり具体的な時間に思えます。
どなたか、「40秒」の謎を解いてください。
★実際に人生の中で「40秒で支度しな!」という状況が出てくるかもしれません。そんなとき、どんなふうに対処するか? これはもう日頃から考えておかないとほぼ無理ですね。
なぜ、40秒なのかなぁ。みなさん必死で考えてください。あきらめたらそこで試合終了ですよ…?
A. パスケルさんから
数字を耳にした場合、漠然とそれを有効数字として意識しているものです。数字はその一つ下の位を四捨五入したものという感覚です。
たとえば待ち合わせの時刻を「5時」にすると、人は10分の位を四捨五入したと考えて、4時50分から5時10分くらいの「プラスマイナス10分の幅」を想定すると思います。
しかし、待ち合わせの時刻を「5時6分」とすると、1分未満を四捨五入したと考えて、5時5分から7分の「プラスマイナス1分の幅」を想定してしまい、待ち合わせの時刻が「5時」のときより、うんと正確に集合できたりします。
同じように考えると「1分で支度しな」と言われた場合、最大1分29秒も許されるような気がしますが、「40秒で」と半端な数で言われると、「プラスマイナス5秒の幅」しか許されないような気がします。
これが「30秒で」と言われると、1分の半分という感覚が先に出て、「ブラスマイナス15秒ぐらい」、最大45秒でも許されるような気がしてしまうのではないでしょうか。
なんとなくそんなふうにして半端な「40秒」が選ばれたのではないかという気がしました。
かなりアバウトなお話ですいません。
★目から鱗でした。そんなふうに考える人が多数派なのでしょうか?
私は「5時」に待ち合わせなら、「5時」です。「40秒で」と言われたら「40秒」です。
A. 宇美浜りんさんから
実際の元ネタかは確信がないのですが、それと思われるものを発見したので紹介します。
イギリスの鉄道の駅に次のような表記があったそうです。
Train doors will close 40 seconds before
departure.
電車のドアは発車の40秒前に閉まります。
ということは、運転手は40秒で発車の支度(作業)をしている、ということになります。
ラピュタのロケハンはイギリスのウェールズでおこなわれ、ムスカが使った拳銃もイギリス製(の実在する銃にそっくり)です。ですから鉄道発祥の地イギリスでは子どもをせかすときの文句になってる可能性があります。日本でも子dもは鉄道が好きですし……。
なお、これを知る前は長い間、スタッフが実際にパズーと同じ行動をやってみて、いちばん早くできた人のタイムが40秒だったのだろうと思ってました。
★おお! これは、面白い説です!
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