--- 素朴な疑問集 ---
トップページへ    [素朴な疑問集 TOP]


疑問No.1204 (2016.09.30)

Q. ねこじゃらしさんからの疑問

 東京、大阪など大都会には、超高層ビルが立ち並んでいます。そのようなビルでは、高速エレベータが高層階まで人間を運んでくれます。
 しかし、
そのビルを建築中、ビルを建築するための作業員は、どのようにして高層階にまで行くのでしょうか? 細かいボルト締めや溶接など、人間がしないとむりですよね。
 ビルによっては先にエレベータを作ってから、そのエレベータを使用する場合もあるようですが、そのエレベータを高層階にまで設置するための作業員はどうやって……?
 5階や6階くらいならともかく、50階、60階となると、歩いて登るだけで疲れてしまいますよね……。

超高層ビルの建築には疑問が多いですね〜。


A. ごんたさんから

 簡単です、「作業用のエレベーターを設置する」です。
 高層建築物の外側に足場を設置しますが、そこに作業用のエレベーターやクレーンが付設されるのです。
 エレベーターは作業員だけでなく、工事に使う工具や資材の搬入にも使われますし、てっぺんに載せるクレーン(を運ぶための子クレーン)なども運搬します。

A. おやじんさんから

 高層ビルを建てるとき、建設作業員を高層階に運ぶのは建物を作るより前に専用のエレベーターを作ってそれで上に登るんです。
 建物の外壁に添うような形でだんだん高く伸ばしていき、建物が完成後は解体します。小型の建設機械や資材、人も大勢運ぶので結構大型のものもあります。作りは無骨で金網でできた箱といった感じでしょうか。

A. kztさんから

 小生、建設会社に勤めております。たしかに高層階に徒歩で登るのは、非常にたいへんですね。
 そこで、作業員・資材とも、工事用の仮設EV(エレベータ)で揚重します。廃材やゴミを下ろすときもおなじです。
 工事用EVは間口が広く、ラック&ピニオン式なので、速度はゆっくりですが揚重能力は高いです。ラック&ピニオン式の利点は、上階が伸びたときに容易にラック(直線状の歯車)を継ぎ足せることにあります。
 工事用EVに載らない資材は、タワークレーンで揚重します。タワークレーンも上部にどんどん継ぎ足されていきます。
 工事が最上階まで進むと本設EVが設置されますので、工事終盤には工事用EVを解体します。本設EVは、内部を養生し、傷つかぬようにして、竣工まで工事関係者が仮設利用します。