--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.1206 (2016.10.13)

Q. モンブラン大好きさんからの疑問

 ラジオの交通情報では、道路状況だけでなく、飛行機の運航状況も教えてくれることがあります。その中で私が気になっているのが、「出発まえの天候調査」です。空港の掲示板でも「天候調査中」と出ていることがあります。私はあれがよくわからないのです。
 飛行機ですから、天候を調査してから飛ぶのは当然ですよね。それは、特別なことではないですよね?
 一体、「天候調査」とは何をしているのでしょうか? また、「天候調査」というアナウンスで、私たちは何をどのように認識すればいいのでしょうか?
 私の周りの人にも尋ねたのですが、私と同様にあまりわかっていないようでした。

言われてみれば、たしかに私もよくわかっていません。
 でも、きっと何か特別なことなんでしょうね?


A. Hoshiyanさんから

 航空会社の地上職員をしている人に解説してもらいまたが、正確なのかよくわかりません。「私はこう思う」ということで、お送り致します。

「天候調査」では、対象便の到着、もしくは出発時刻に降雪や嵐などの悪天候が予想される状態で、国(国土交通省航空局)が定めた離発着が可能な「最低気象条件」を満たすかを調べる。
 運行計画を作成するディスパッチャーと呼ばれるスタッフが計画を作る工程で、到着地や出発地の空港周辺の風速や風向、視程(視界距離)、雲の状態、気温などを調べて判断する。
 ただ、「風速○○メートル」ならOKという画一的ということではなく、空港別や滑走路への進入ルート、パイロットの技能など、さまざまな要素よって「最低気象条件」を満たすかどうかは変わるらしい。
 また、到着予定地の空港に降りられなかったときのために、近隣の代替空港周辺の気象についても調査を行うとのことだ。
 そして、空港側で「SSP」と呼ばれる特別な体制を取ると、条件が緩和され悪い気象条件でも着陸できるようになるそうだ。