Q. AssassiNさんからの疑問
「冷蔵庫って、中から開かないの?」の疑問で思いだしたのですが……、自動車のドアは、なぜ「半ドア」という状態があるのでしょうか?
通常、どんな建築物のドアでも、軽重の差はあっても、「半ドア状態」になることはありませんよね? なぜ自動車のドアに限って、そういう状態が発生するのでしょうか?
現代の工業技術をもってすれば、軽い力でドアを完全に閉めることくらい、朝飯前だと思うのですが……。
昔から抱いていた疑問で、自動車整備工場の人や、複数の車のディーラーにも尋ねてみましたが、未だに明確な回答を得ておりません。
どなたか、その理由をご存知でしたら教えてください。よろしくお願いします。
A. YOKOさんから
回答にはなっていませんが、「半ドア」に関する基礎知識を。
自動車のドアの機構で、ストライカー(車体側の受け部)とロック(ドア側の噛み込み部)が、「ガッチリ」と噛み込まんでいない状態が「半ドア」の状態です。このままの状態で、走行すると、ドア部の「ガタガタ」音、外からの騒音、メーターパネルの半ドア状態の警告などで、運転者に「半ドア」の異常がわかります。
高級車(国産、輸入)の場合は、前後ドアとトランクは、モーターにより、半ドア状態にすることで、完全に引き込む(ロック)機機構を採用しています。
ワンボックス車の後部左右のドア(最後部のトランク側でない方で、ワイヤレスリモコンまであり)も上記の機構を採用しています。
この機構を採用している理由としては、ドア、トランクの「閉じる時」に、「力」を必要としないことがあげられます。強い風の日でも、女性、高齢者、子どもでも、重いドア、トランクを確実に閉めてくれるのです。
ただし、この機構は子ども、高齢者などに、知識として知られていない場合は、手・指の挟み込みの危険な機構(=凶器)にもなりますから、運転者の注意、配慮が必要です。
メーターパネルのみに、半ドア状態を警告する機能付きの自動車もありますが、こちらの自動車の場合は、自分で再度ドアを閉めなくてはなりません。
いずれにせよ、「半ドア」の状態を、極力なくすことに努力しているわけで、将来的には、安全を重視して大衆車も採用されるでしょう。
A. 西村 隆さんから
自動車のドアの半ドアですが、安全のためということを聞いたことがあります。
走行中に万が一ドアの留め金が外れても、もう一段留め金が有るために開かない――それが半ドアだと聞いたことがあります。
★そうか! 「閉める」のには不便だけど、「開きにくい」という利点があったんだ! 走行中にドアが開いたら危険だもんね。納得できました。(星田)
A. HIKOSAKAさんから
車の精密部品を作っている主人に聞きました。
自動車のドアは大変重く、また普通のドアに比べて手指(てし)が近くにあるためはさまれる危険性が高いので、きちんと目で確認して閉めることを前提としているだそうです。そのため、半ドアという状態がわざと作られているそうです。
また、部品の構造上もある程度の力が加わったときに、キャッチする側の金具が開くように作られている、でないと普段から金具の口がパカパカ開き異音がするようになってしまうからだそうです。
車を買ったときについてくる説明書に、ドアの開閉は危険がありますからよく確かめて……みたいなことが書かれているそうです(誰も読まないと思うけど……)。
最近の大型冷蔵庫にもこの半ドアという状態が同じ理由で作られています。 それでも最近は、この状態を煩わしいと思う人が増えたのか、ある程度の距離まで来ると磁石の力で静に引き寄せて完全に閉めてくれるドアが有ります。
私の愛車、ステージア(日産)のハッチバックはこれです。
でも時々、後ろ手で、思いっきりドアを閉める人がいますがとても危険ですよね。後追いしてきた幼児やペットがはさまれる事故は、実際何件も起きています。皆さんも右のドアは右手で、左のドアは左手で閉めてくださいね。
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