Q. sukesanさんからの疑問
中国語を話される方が、ある言葉を書こうとして、それを表記する漢字を知らなかったり、思い出せなかったりしたら、その言葉はどうやって表現するのでしょうか?
日本語の場合は、表音文字であるひらがなや、カタカナで表現しますよね。そういえば、中国語のワープロではどうやっているんだろう?
A. MATHUEさんから
以前、『探偵!ナイトスクープ』というTV番組で、同様の疑問を放送しておりました。
そのときの調査では、中国の方が「あきらめる」と、話しておられました。
ただし、そのときの探偵さんは、桂小枝さんでした。
★ぽーるさんからも同様の回答をいただいています。
A. ドラさんから
同じ音(おん)の別の漢字を書くそうです。日本の発音なら、
「建築」→「検築」
みたいに。
ただ、「知識のないヤツ」と見られてしまうので恥ずかしいとか……。
A. 金大小さんから
中国在住の日本人です。
中国語ワープロの入力方法はいろいろとありますが、代表的なのは「部首変換」と「発音変換」です。
部首変換(中国語だと「五筆字型」入力)は、英語キーに代表的な部首を割り当て、だんだんと候補を絞っていく入力方法で、たとえば「V」のキーには、「女」「刀」「九」「ヨ」「臼」「巛」の部首が割り振られています。しかし、たとえば「女」という字を入力するためには「V」を何故か4回押さなければならず、また「Z」以外の全てのアルファベットキーに滅茶苦茶(失礼!でも穴が開くほど見つめてもその割り振りに何の法則性も見いだせませんでした)に割り振られているため、結局100種類以上ある部首の割り振りを覚えないことにはどんな簡単な字も入力できません。悪いことに、日本語キーボードのような専用のデバイスがないため、何の表示も無いキーボードで入力するケースが多く、全くちんぷんかんぷんです。しかし、現地の人はほとんどがこの入力方法。いくら慣れたところで所詮は一文字変換のため、たいして早くありません(笑)。利点は、漢字の読み方を知らなくても入力できる、欠点は習得が大変なことと、字をうろ覚えの場合入力不可能という点にあります。
発音変換(中国語だと「併(本当はてへん)音」入力)は、中国語の読み方をアルファベットで入力する方法で、上述の「女」だと「NIU(ニゥ)」です。ただし、漢字によっては3重母音もありますから、「装」は「ZHUANG」と6文字も入力しなければなりません。これも1文字変換です。利点は、発音を知っていれば入力が可能なことと、音から連想するため、入力操作が比較的早いこと。欠点は中国語の発音をマスターしないと入力できないこと。しかし、考えようによって、初めは苦労はしますが自然と正しい発音が覚えられ
るというとらえ方もでき、私はこの入力方法を使っています。
sukesanさんご質問の、漢字を知らない場合の入力方法ですが、「部首入力」の場合はむずかしいでしょう。その場合には、似たような発音で別な字を代用する「当て字」という手法がしばしば用いられます(笑)。
A. エドワルド高田さんから
いわゆる中国語における表記文字は、当然「漢字」です。新聞などの文章は、全て漢字で書かれます。
ところで、漢字には、その漢字やその漢字の用い方に応じて発音があります。そうじゃないと読めませんよね。また、その発音パターンを表記するための「ふりがな」に相当するものも存在します。
漢字は無数にありますが、発音パターンはある程度かぎりがありますので、「同音異義語」が多数発生します。具体的には「完」と「玩」などです。大陸の中国語の「ふりがな(ローマ字で表記する)」だと、どちらもwanです。
トイレの落書きなどでも、間違った漢字表記(部首が違ってたりする)だけど、その発音は同じものなんかを見たこともあります。
A. ぴんさんから
中国の知り合いに聞いてみました。
彼女が言うには、もし漢字がわからなければ英字で書くそうです。
たとえば「我(発音はウォー?)」の場合ですと、「WO」と書くとのこと。すべての中国人が同じように英字で書くとはかぎらないでしょうが、そのように、他の人がわかるような英字や同音の漢字で書くのではないでしょうか。
A. りーさんから
学校の英語の先生(中国語もやってます)に聞いてみました。
中国では発音記号に当るものとしてピンインというものを教えています。たとえば「北野」(私の苗字)はピンインで表記すれば「bei1ye3」となります。
これは中国大陸での話で、台湾の方では注音符号というものを使いますが考え方は同じです。ただ実際問題としては、漢字を忘れた場合は似た発音の漢字を書いてごまかしてしまう場合が多いのではないかと思います。
――だそうです。
A. ZACさんから
私が週に1回以上通っている中国式マッサージ店は、従業員全員が中国(本土)の方なのですが、この質問をしたところ次のような回答を得ました。
「音が同じ他の漢字をあてる」
とのことです。この際、意味はまったく無視し、音が同じなら思いついたものを任意に使うとのことです。
なお、中国の小学校ではピンイン(中国語のアルファベット表記)を習うので、小学生ならピンインを使うこともあるとのことですが、大人になると、ピンインを忘れてしまうのであまり使う人はいないということです。
A. ぶるさんから
使いたい漢字を忘れた場合、その漢字と同じ発音の漢字で代用するそうです。いわゆる「あて字」ですね。その代用した漢字は間違いでも、前後の話の流れで言いたいことというのは充分伝わるそうです。まっ読む人は当然、
「こいつ、この漢字間違えてやがる」
と思うでしょうが……。そう思われてはマズイ場合は忘れた漢字を避けるしかない。意味は同じだけど違う単語に書き換えるのだとか。
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