Q. ぴんさんからの疑問
たばこについての疑問です。
同じ銘柄のたばこでもニコチン・タールの量を変え、いろいろな軽さで発売しているものがありますよね。たとえば、
マイルドセブン
マイルドセブン・ライト
マイルドセブン・スーパーライト
マイルドセブン・エクストラライト
などです。
あの軽さの違いというのはどうやって作るのでしょう?
同じ銘柄なら、同じタバコの葉を使っているはずですが、軽さによって1本あたりの葉の量が異なるわけではないですしね(軽いからといって葉の量がすくないわけではない)。葉を水に入れて薄めてたりするんでしょうか?
★私はタバコを全くすいませんので……、すいません。(星田)
A. ごまさばさんから
軽いタバコはフィルターに小さな穴が無数にあいています。もっと軽いタバコはその穴が更に多いようです。この穴から煙が逃げて、口に入るときに軽くなるのではないでしょうか?
実際、軽いタバコの穴をセロテープ等で塞ぐと、すこし味が変わりますし、煙の量もふえますよ。
A. 麻生有美さんから
タバコの作り方を知らないといけませんね? JTのホームページでも調べましょうか?
タバコは、葉を摘んで、蒸して発酵させます。あ、何か、お茶と似てるような? じゃあ、お湯を注げば、タバコ茶? やりゃしませんけど、何か危険な香りが……。
あとは、刻んで、紙に巻いて、とともかく作ります。そうやってできたものの何本かに一本を抜き出します。それに火をつけて、ニコチン、タールを調べます。それを基準値として、葉を摘んで、干して乾燥させる時間の調整によって、ニコチンのコントロールをします。発酵の時間によって、タールの量を変えたりします。
その昔、一応、「専売公社」と名乗っていたくらいですから、ほかでは売らせないつもりでいるようです。
わかることとして、たばこのパッケージに表示されているタールとニコチンの量、これは、たばこ1本あたりの煙中に含まれている量で、たばこ事業法により定められた方法で測定した値です。「たばこ1本の刻みに含まれている量」ではありませんからご注意を。
で、どうやって測定するかですが、実は、「人工吸煙機」というものがあります。たばこを差し込んで火をつけると、タバコの煙を吸い込む機械です。その煙のニコチン、タールの量を測るのです。
葉巻たばこ、パイプ、刻みたばこについては、紙巻たばこと異なり、喫煙条件の設定が困難なため、国際的な標準測定法が決定されていません。
また、JT銘柄の「キース」、「ランバージャック」なども葉巻に分類されるため、表示していないそうです。ということで、調べてらいないものが存在するのです。
A. みやこさんから
そもそも、ニコチンなどの摂取量はフィルター部分に大きく左右されます。
フィルターのない煙草よりあるタバコの方が、表示されているタールは低くなり、さらにフィルターの短いものより長いものの方が低くなります。
また、フィルター部分に孔をあけると、さらに低くなります。
すなわち、同じような商品のタールの違いは、フィルター部分にあけられた穴によって生まれます。自分でつまようじなどでフィルターに孔をあけても、似たような効果が生まれるそうです。
ただし、タールやニコチンが「たばこの味」であるためか多くの喫煙者が深く吸ってしまい、摂取量は期待するほどには減らないんだそうです。それどころか、一酸化炭素の摂取量は増えてしまうらしい。怖い話です。
ちなみに、この話は病院の禁煙外来の先生にききました。
また、「読売新聞」大阪版には、以下のような記事もありました。
1997.12.18 夕刊第5面【もの知りエース】より
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JT(日本たばこ産業)によると、ニコチンの量は、
(1)原料の葉タバコ(ニコチン含有量の少ないもの)
(2)フィルター(吸着率を変えて、吸いこむ量を加減)
(3)フィルターの外の紙(細かな穴をあけ、外の空気を混ぜてニコチン濃度を下げる)
(4)巻紙(上に同じ)
によって総合的に調整する
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