--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.185 (2002.05.14)

Q. さとしさんからの疑問

「茶色」という言葉がありますよね。その「茶」というのは一体何のお茶を指しているのでしょうか?
 日本で単に「お茶」と言ったらまず緑茶を思い浮かべますが、これは明らかに「茶色」ではありません。それにお茶のルーツは緑茶のような発酵してないお茶だとおもうのですが、「茶色」の「茶」は烏龍茶のような発酵した色を指していますよね。
「茶色」の「茶」はなんのお茶なんでしょうか???


A. はにわにはさんから

  『日本の伝統色彩』(長崎盛輝著・京都書院)によると、煎じ茶の煎じ汁で染める「煎茶色」という色が江戸時代に存在しました。他にも「〇茶色」という名前の色が沢山ありますが、みな、江戸時代の呼び名です。
 現在、「茶色」と呼ばれている色は、 江戸時代以前には「香染」「つるばみ」とかいう名前で呼ばれていたそうです。

A. どらエモンさんから

 「番茶」だと思っていました。緑茶は高級品で、庶民は番茶しか飲めなかったんじゃないかしら?

A. ZACさんから

 ウーロン茶や紅茶の色に近いような感じもしますが、茶色の「茶」は、飲み物の「お茶」やその葉の色とは無関係なのではと思います。
 植物の「茶」の実の色に由来する言葉と思いますが、単なる想像ですので、なんの裏付けもありません。

麻生有美さんからも同様の回答をいただいてます。

A. さださんから

  私は茶所、静岡県の出身です。子どもの頃から茶畑でよく遊んだものです。
 確か私の記憶が正しければ、お茶の実は茶色であったと思います。
 お茶の実の存在自体、あまり皆さんご存知ないようですね。
 子どもの頃、よく近所の友達とお茶の実を投げて「お茶の実戦争」をよくしたものです。
 茶色の「茶」は、お茶の実の色だと私は解釈していますし、地元の連中もきっとそう思ってると思いますが……。科学的根拠や裏付けもありませんが、参考意見までに。

A. fumuさんから

■日本の喫茶文化:茶色の理由
http://www.o-cha.net/japan/japan/culture/culture09.html

によると、お茶がしみこんだ布の色が「茶色」なのだそうです。

A. よすさんから

 実は「茶色」の「茶」は、茶の葉の色でも、飲料としての茶の色でもなく、茶を使った染物の色を指しているみたいですよ。
 茶の煮汁で草木染めをした場合、茶の渋み成分であるタンニンの作用で、いわゆる茶色に仕上がるらしく、そこから、

「茶染めによる色」=「茶色」

になったと聞いたことがあります。

A. RYUさんから

 下記のサイトで調べてみました。染め物に関するサイトです。
 
http://210.134.111.100/SenshiDB/default.html

 以下のようにありました。
――(茶色は、)赤と黄の間の暗い色、つまりブラウン系の色の総称として用
いられる基本的な色名である。室町時代の終りから茶を飲む習慣が広まり、茶
の葉を煮出して染めた茶色があったと思われる。

――ということで、大きく2つの考え方があるようです。「茶の実の色」「茶で染めた色」。どっちなのかなぁ? (星田)