--- 素朴な疑問集 ---
トップページへ    [素朴な疑問集 TOP]


疑問No.195 (2002.06.20)

Q. うっちゃんさんからの疑問

 学校の学級委員の投票などでは、数を「5の束」としてまとめて数えるときに「正」の字を使うのが慣例になっていると思います。
 なぜ「正」なのでしょうか? 5画で数えるのに丁度いいからなのでしょうが、その由来は?

横、縦、横、縦、横……、の順番がきれいですしね。
 でも、昔は別の漢字を使っていたなんて聞いた覚えがあります。
 う〜ん、思い出せない!(星田)


A. ―から

・画数が5であること
・どの画も直線であること(簡単に書ける、かつ、どの画も互いに同等であるという象徴)
・誰もが知っている漢字である。

 以上を満たす漢字の中で、たまたま使われたのが「正」であると私は勝手に考えてます。

A. トマトカレーさんから

 由来はさっぱり分かりませんが、江戸時代は「玉」の字を使っていたそうです。

A. zaitoさんから

 江戸時代では「正」ではなくて「玉」を使っていました。でも、何で「正」に変えたんでしょうね?誰か分かりませんか?(^^;
 でも、中国などは「正」の字で数えますね。どっちが発祥なんだか分かりませんが…。
 関係無いですけど、アメリカなんかだと漢字なんか無いので、□(四角)の中に斜線入れて数えてた記憶があります。

A. どらさんから

 キリのよい5画で、「正確」に数えるという意味合いも含めて「正」の字だと聞きました。
 ちなみにヨーロッパでは、「llll」の最後に「−」を真ん中にひいて「5」として数えます。

A. fumuさんから

 以下のようなサイトを見つけました。

なぜ選挙の開票では「正」の字を使う?
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/7505/china-knowledge/zheng.html

上記のページを運営しておられる方に転載の承諾をいただきましたので、下記に掲載いたします。(星田)
-----------------------------------------------------------------
 民間の小規模の選挙などでは、「正」の字を書いて得票数を数えますが、このやり方は、昔「戯院」(劇場)の記帳係が付けた「水牌貝長」に由来するそうです。
 清代末、民国初め、上海では「戯園」のことを俗に茶園と呼びました。舞台は正方形で、2階は「花楼」、左右を「包廂」と呼びました。階下の正庁は大官貴人などが予め予約しており、妻や妾などを連れて芝居を楽しみました。
 彼らは俗な庶民と一緒に混ざることはありませんでした。彼らの席の前には円卓が置かれていましたが、身分の低い人々の席の前は長椅子に長卓でした。客はお茶を飲みながら芝居を楽しんだのです。
 当時の劇場には切符などなく、「案目」(座席の世話係)が入口で客引きをし、5人入ると記帳係が「水牌貝長」(黒板のようなもの)に「正」の字を書き付け、その案目の名前を併記しておき、しばらくして案目が計算をしてお金の回収しました。芝居がはけたときにはきっちり帳尻があっていました。
 この方法は「戯院」で切符制が実施されるようになって無くなりましたが、簡単で分かりやすく、大勢の人が監督しやすい記数方法として民間で流行し、後に選挙で使われるようになったそうです。
-------------------------------------------------------------------

緊急医療ホログラムさんからも、回答をいただきました。
 ありがとうございます。(星田)