--- 素朴な疑問集 ---
トップページへ    [素朴な疑問集 TOP]


疑問No.212 (2002.09.05)

Q. tontoさんからの疑問

 目薬を差していて、いつも思うのですが、一滴入れても、必ず、眼からあふれ出す量が落ちてきます。ハンカチを用意してから目薬を差さねばなりません。
 これは、目薬メーカーが、多く消費させるためなのでしょうか? それとも、水の一滴は、
どうしてもこの量になってしまうのでしょうか? 穴を小さくすれば、もっとすくない量が落ちるようになるのでしょうか?


A. いかなご娘さんから

 目薬を目玉(黒目や白目)に点すと、必ず目薬が目からあふれ出ます。あかんべえをして、そこに点せば怖くないし、無駄もないそうです(すこし質問の趣旨から離れているかもしれませんが……)。

A. てっくさんから

 目薬の量が多いのは、目にゴミが入ったときの涙の働きと同じだときいたことがあります。つまり、ゴミや汚れを液体に乗せて目の外に追いやるためなのです。

A. まぁくんから

 水には強い表面張力があります。この力によって水はひとまとまりになろうとしています。この力を振り切るためにはそれを超える重量が必要で、そのための最低限の大きさがあの大きさなのではないかと。
 決してメーカーの陰謀ではなく、物理的にそうならざるを得ないという話だと思います。

A. Bambooさんから

 おそらくですが、あれ(50マイクロリットル)よりすくない1滴を作るのがかなり困難であるためだろうと思います。
 無駄といえば無駄ですが、現在のものとは違う特殊な点眼瓶を作る方が経費がかさむのだろうと思います(実際には、規定があるために開発自体やってないと思います)。
 ところで、病院でもらう円筒状の点眼瓶って、どこを押して薬液を出すかご存じでしたか? 底を押すんですよ。もっとも、最近は瓶が柔らかくなって筒を横から押してもそれほど困難なく点眼できますが……。

A. 綾川さんから

 目薬は各種化学物質が含まれているとはいえ、基本的に水を溶媒としているので、表面張力が非常に強いのです(ちなみに、水よりも表面張力の強い液体は水銀だけ)。表面張力とは液体の凝集力のことで、これの強い液体は大きな滴を作ることができます。
 このように、目薬は元々、特別な対策を施さないかぎり、どうしても滴が大きくなる宿命なのです。水滴の自重が水滴と接している部分の材質との付着力を超えるまで滴は大きくなり続けます。
 対策としては、滴が接している部分に、より付着力の小さい水を弾く材質を使う手があります(テフロン加工を施す等)。そして、前述の通り、水は凝集力が非常に強いので、穴を小さくして滴と瓶の中の目薬との間の凝集力を小さくする必要があります。
 しかし、穴を小さくして、すぐ滴ってくるようにした目薬を上手に目に垂らすのは至難の業だと思います。瓶から液を押し出すのに繊細な力加減が必要ですし、滴がいつ落ちてくるかのタイミングも見極めづらいので、ハンカチを用意するよりはるかに使い勝手が悪いでしょう。

まるやまさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。