--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.215 (2002.09.20)

Q. かつきよさんからの疑問

 スポーツニュースなどで、「引き分けをはさんで10連勝」という言い方がされますが、これはおかしいのではないでしょうか?
「引き分け」は「引き分け」。再試合のあるなしに関わらず連勝はストップしたと思うのですが……。ちなみに引き分けの多いサッカーではこの言い方はないようですが、どうなのでしょうか。


A. ひとひらの雪さんから

 おそらくですが、引き分けという結果が実績に与える影響が大きいか否か、で変わってくると思います。
 たとえば、サッカーでは、引き分けは引き分けとしての勝ち点がもらえます。ただし、勝ったときよりも勝ち点はすくなくなります。
 一方、「引き分けをはさんで……」とよく使われるプロ野球では、勝率で優勝を争いますが、この算式は、

  勝率=勝数÷(試合数−引き分け数)

となります。すなわち、引き分けは分母(試合数)から除外して計算されますので、引き分けをはさんでも、勝星を重ねたと考えて支障ないというわけでしょう。

「この引き分けは勝ちに等しい」って表現もしますね。(星田)

A. ぉぃさんから

「負けてはいない」という事実をすくない文字数で誤解なく伝えようとしているのだと思っていました。
「引き分けをはさんで10連勝」を数学的にいうと、「少なくとも負けてはいない状態で10試合勝っている」となりますが、一般的な会話では、

「負けてはいない」=「勝った」

と認識されやすいので、「引き分けを〜」という表現になっているのだと考えられます。

A. Julianさんから

 皆さん、ごもっとも!
 先日、新聞で「○○投手が×連勝」という大見出しがあったので、過去のテーブル(個人成績表)を詳細に点検してみたところ、途中で引き分けがあったのです。
 小生は「これを連勝」としてほしくはないのです。なぜなら、引き分けというのは、半分負けていることでもあるのですから。
 たとえば、投手の話で言えば、開幕戦で1勝して、その後、勝ち負けが付かなかったり、引き分けが延々と続いたとしましょう。忘れたころにやっと勝ち星! これを「2連勝」と言えるでしょうか?
 ちなみに、新聞社の専門記者に尋ねたところ、「2連勝」でよい、との御託宣でしたが……。