Q. Qちゃんからの疑問
台風情報を見ていて気になったのですが、飛行機の便名(例:631便博多行き……みたいな)ってどのような仕組みになっているのですか?
教えてください。
A. かわばたさんから
航空便の便名は、国内線の場合、東京を基点として下り便(東京発)を奇数、登り便(東京着)を偶数の便名を設定します。ただし、数字の組み合わせは各社の判断に任せられていますので、同じ便名(フライトナンバー)が複数ということは珍しくありません。
たとえば
全日空191便(東京発大分行)と日本航空191便(東京発熊行)。
全日空261便(東京発福岡行)と日本エアシステム261便(東京発小松行)
という具合です。
国際線の場合も同様ですが、基点となる空港を決めるといろいろな問題があるのか、西行きと東行きで偶数・奇数を使い分けています。
なお、当然のことながら、同じ会社で同じ便名が複数存在することはありません。また、航空便には「博多行」はありません。「福岡行」です。博多行は、JRの場合ですね。
A. youさんから
パイロットのいとこに聞いてみたところ、大きな空港から小さな空港に向かって飛ぶものは便名の下二桁が奇数になり、逆は偶数となるようです。
例;羽田発→奇数 羽田着→偶数
国際線の場合は会社ごとに違い、JALは西行き奇数、東行き偶数となるみたいです。ANAの国際線は東京発を奇数としているようです。
A. くまくまさんから
基本的には便名の国内・世界ともに共通のルールというものはありません。各航空会社が独自に便名を決定します。ただし、各航空会社毎にそれぞれ便名を付ける際のルールは存在します。
たとえば、JALの場合は、以前は大まかに、
・000〜099便 国際線(北米・カナダ・南米・ハワイ等の太平洋線)
・100〜199便 国内線(主に東京発着)
・300〜399便 国内線(主に九州方面路線)
・400〜499便 国際線(欧州線)
・500〜699便 国内線(主に北海道路線)
・700〜799便 国際線(アジア線・中国線・オセアニア線)
・800〜999便 国際線(韓国線)・国内線(主に沖縄路線)
となっていました。しかし、羽田発着路線の増強で新規に就航した羽田〜山口宇部に400番台が割り当てられたりして、だいぶこの区分も入り乱れつつある様です。また最近は国際線では他の航空会社との共同運航便等でタイ行きの便が600番台となったり、あるいは4桁便名等も登場しています。さらに今後はJASとの運航部分での統合により、かなり変ってくるのでしょう。
また、偶数・奇数は
・国内線はJRと同様に「下りが奇数」「上りが偶数」
・国際線は「西行きが奇数」「東行きが偶数」
となっています。つまり、国際線は同じ東京出発でも米国行きは偶数、欧州行きは奇数となります。これは一見、変かもしれませんが、欧州〜北米を結ぶ路線があって世界一周路線があった(現在はなくなった)ことを考えると、極めて自然かと思います。
他の航空会社も違いこそはあれ、同じような社内ルールが存在します。
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