Q. Ucaさんからの疑問
先日友達と口論になったことがあって、ぜひどちらが正しいか確かめたいのです。それは、ココアとホットチョコレートの違いです。
北米(アメリカ、カナダ)(イギリスはわかりません)ではココアということがすくなく、喫茶店などに行くと必ず、ホットチョコレートとしてメニューにあります。
私は、ココアとホットチョコレートは商品名が違うだけで、中身は一緒だと思うのですが、友達は製造過程に違いがありまったく別のものだといいます。
しかし、私が見るかぎりでは、日本で売っているココアを作る粉と、北米で売っているホットチョコレートの粉には違いはないと思います。
ホットチョコレートの冷たいのはチョコレートミルクといいます。
A. 麻生有美さんから
確か、ココアにはココアバターが入ってないと思いましたが……。油分が多いのが、ホットチョコレート、油分のすくないのがココアと言う感じですねぇ〜。
A. ジャムパンさんから
ココアは牛乳で溶かないとココアと呼ばないと聞いたことがあります。どこで聞いたのかはわかりません。
お湯で溶いた物をホットチョコレートと呼ぶとか。
A. ぶっとこさんから
ココアとホットチョコレートは同じものです。日本では、
1 原料 カカオ
2 飲み物 ココア
3 固形物 チョコレート
とそれぞれ違う呼び名ですが、英語では2、3ともChocolateです。他の欧米系言語では、1、2、3みな同じ呼び名、というのもあったような(?)。
ゆえあって今イギリスにおりますが、ここの自動販売機でも、Chocolateを押すとココアが出てきます。
また、小学生のとき、近所にミスタードーナッツができ来たとき、メニューにホットチョコレートがありました。Peanuts(谷川俊太郎さん訳)で、チャーリーブラウンやライナスが飲んでいる幻の飲み物がついに日本にも、と期待して頼んだら、
「なんだ、ココアじゃないか!」
とがっかりしたことがあります。
A. ひとひらの雪さんから
結論から申しますと、「同じ」でしょうね。
ヨーロッパにココアが伝わるきっかけとなったのは、スペイン人による中南米征服です。当時、アステカ帝国(今のメキシコシティ周辺)の王はココア(当時はカカオ豆をすりつぶして味付けしたもの)をこよなく愛し、1日に50杯も飲んでいたとも言われます。カカオの原産地は南米ですし、もともと欧米よりも先に中南米にココアがあったことはこの史実から明らかです。
ところが、その中南米で最もよく使われている言語は言うまでもなくスペイン語だというのに、スペイン語にはココア(cocoa)という単語はありません。「chocolate(チョコラーテ)」といいます。お察しの通り、チョコレートを意味する単語と同一です。
てことは、チョコレートとは、もともと液体であり、われわれが言うココアのことを意味したと考えられます。
これを固めたのが現代のチョコレートですが、後に、英語では、温かい液体状のものを区別して「ホットチョコレート」と呼んだと推測できますね。
すなわち、どちらももともと「チョコレート」だったわけで、同じものを意味していたということです。その原料のカカオを粉状にしたもの、あるいはそれを溶かした飲み物が「ココア」と呼ばれるようになったんですね(現在のココアに近いものはオランダ人が作り始めたと記憶していますが)。
では、なぜ「ココア」と呼んだのでしょう? すみません。それは誰か教えてください。
A. トマトカレーさんから
製造過程の違いは分かりませんが、差別化はあるはずです。
金沢市の某喫茶店のメニューに「チョコレート」と「ココア」(両方ともホット)があり、友人とどっちがどう違うのか試すため、両方注文しました。
(結 果)
チョコレート:茶色(いわゆるチョコレート色)の液体。糖分があらかじめ入っていて甘い。飲み口はやや重い。甘いもの嫌いな人は舌に残る甘さに辟易すると思う。
ココア:やや薄い茶色。砂糖なしでスティックシュガーが付いていた。飲み口はさらっとしている。悪くいうと粉っぽい?
個人的にはココアの方が美味しいと思いました。
A. あさ吉さんから
「同じ」と言う回答も、「違う」と言う回答もどちらも正解と言えるのではないでしょうか。
僕も詳しく知りませんでしたが、日本チョコレート・ココア協会のHPに説明がありましたので、要約します。
「飲むチョコレート」のことを、「ホット・チョコレート」と言いますが、フランスでは、「ショコラ・ショー(仏:chocolat
chaud)」という呼び方があるそうです。
ココアとホット・チョコレートを厳密な区分けをする人によると……
ホット・ココア(英:hot cocoa)
……ココアバターを減じた粉末状のもの
ホット・チョコレート
……ココアバターをより多く含んだクーベルチュールからつくられたもの
だそうです。
西欧や米国などでは、粉末ココアからつくられたものも、クーベルチュールからつくられたものも、区別しないで「ホット・チョコレート」ということが多いそうです。
厳密に言うと違うが、同義語として使われる場合が多いということかな。
★セイさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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