Q. くまこさんからの疑問
テレビやオーディオの音量調節ですが、絶対に最大の音量まで使わないのに、どうして、あんなに目盛りがあるのでしょう。
せいぜい使っても、最大の半分くらいまでかなぁ。
A. ルシファーさんから
疑問への解答ではありません。最大の音量にすることがありますよという情報をお届けしたいと思います。
私はフィギュアスケートをしているのですが、ご存知のように演技は曲をかけながら行います。したがって、練習の際にもデッキで曲を流すのですが、スケートリンクはそれなりの広さがあるので、私たちは常にデッキの最大音量で流しています。デッキや曲によってはそれでも全然音が聞こえないことがあります。
A. りーさんから
オーディオ機器の目盛りがなぜ余分に付いているか。それは音を大きくすると音がひずむからです。
現実に使う大きさの範囲が最大出力であったら、ひずんだ音になり、いいものではありません。で、大きさに余裕を持たせることによって実際聞く範囲の大きさでもきれいに聞こえるようにしているのです。
まあ、発電所がずっと最大出力で動いていたら、負担がかかって壊れやすくなるようなものでしょうか。
A. ひとひらの雪さんから
「量」と「質」は分けて考える必要がありますね。これはあくまでも「音量」の話です。
通常、AV機器は、たとえ出力可能であっても、音量が上限に近づくにつれて音は割れてしまいます。たとえば、通常は3で聞いている機械があったとします。仮に、3までしか出ない機械を作ったとすると、音量は同じ3ですが、満足できる「音質」はとても得られません。
3の音量で聞くことを想定したなら、たとえば10まで出力できる仕様にしないと質的には使用に耐えられないということです。コンサート会場なんかで、ものすごい音量を出していることがありますが、あの機械は、機能としてはあれの何倍もの音量を出せるのです。
自動車でも、メーターは200km/hまでありますが、実際には140km/hにもなると、エンジンはうるさいし、ハンドルには振動が伝わってきますよね。あれと同じです。
A. Picorinさんから
音楽は、ダダダダーンのような大音量が続くわけではありません。また、アンプは、最大音量付近を使うと歪みが大きくなる傾向があります。
したがって、次のようなことを考慮に入れておく必要があります。
・一時的な大音量に耐えること。
・限度に対し大きな余裕を持っている状態で使うこと。
人の耳は比例で音を感じるのではありません。dB(デシベル)という単位がありますが対数に比例していると考えていいでしょう。つまり、アンプの電力を10倍にしても2倍にしか感じないというわけです。そのため、電力表示のメーターは幅が広くなるんですね。
★麻生有美さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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