Q. こめっこさんからの疑問
前々から気になっていたことです。
散髪屋で
「もみ上げはどうなされますか?」
と、よく聞かれます。どうして、「もみ上げ(耳の横の毛)」って「もみ上げ」って言うのでしょう? 下がっているのに、「上げ」とは……。「もみ下げ」ならわかるのに。誰か教えて!
★剪定用語にも「もみ上げ」はあるようです。これは、案外、奥の深い疑問かもしれません。(星田)
A.
195さんから
本来は「はえさがっている」のですが、「もみあげ」になったのには以下ような理由があります。
『落穂集』に、寛永〜正保のころ、武家の下々のものが、ろうそくの溶けたものに松脂を加え、はえさがっている「もみあげ」を上げて「鬼ひげ」(強そうな武将の絵によくある頬髭の類)にしたことから『あげ』の呼称がついた――との内容があります。これが「もみあげ」の由来のいちばん古い用例です。
A.
mr.xさんから
もみあげの部分を「鬢(びん)」とも言います。
鬢は、男も女も昔の日本髪(丁髷頭)などでは、鬢付け油で、上げておりました。このことからも、「鬢上げ=もみあげ」となったとも思われます。
また、もう一つの説として、ヒゲを伸ばしている状態をちょっと考えてみてください。もみあげとは、髪の毛の延長ではなく、ヒゲの延長として、名付けられたのだとも思われるのではないでしょうか? 「ヒゲの上がったところ=もみあげ」ってことです。
あくまでも私の説ですが、ヒゲは縮れている人がいますので、「もみこんで上がったところ=もみあげ」と言うようになったのではないかと思います。
A.
ちーさんから
たいした話じゃないんですが、祖母は「もみあげ」の事を「もみさげ」と呼びます。
初めて聞いたときは思わず笑ってしまいましたが、ひょっとすると「もみさげ」の方が正しいのかと思ってしまいました。
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