Q. iwishwebさんからの疑問
100%ということではありませんが、日本人が数字を読むとき、「0」以外の数字は日本語読みで、なぜか「0」のみ英語読みをしている傾向がありませんか?
たとえば、友達に自分の携帯番号を教えるとき、「090-1234-5678」を「れい・きゅう・れい」と読まず、「ゼロ・きゅう・ゼロ」と読んだりしてませんか?
電話番号にかぎらず、ごくごく普通の数字を読むときでも、「0」を英語読みする方が多いと思います。
なぜこのような現象が起きてしまったのか不思議でしょうがありません。 真実を知っていらっしゃる方、教えてください。
A. 火炎童子さんから
質問に対する直接の回答ではありませんが、こんな話もありますよ――ということで……。
「0」を、マルと読むことがあります。
私が戦時中、海軍の艦上攻撃機の図面を扱う仕事をしていたとき(設計ではなく、飛行機のアルミ・木材などの所要量の計算です)、電話ではすべて「マル」で話しました。
「翼3210-01」ならば「翼の図面番号サン・ニ・イチ・マルのマル・イチ」というように。飛行機工場のすごい騒音の中では、レイとかゼロとか言っていると必ず聞きかえされるうえ、聞きちがえられるのです。
戦時中の電話の質の悪さは今想像できないひどいもので、隣の課と競争でどなりあっていましたが、その点「マル」は安心でした。
戦後でも通話に「マル」で話している人を見かけますので、ひょっとあの世界の人かと思って顔を見ますが、そうでもなさそうで、たぶん機械とか図面とかの世界では今もそう読んでいるのではと想像しています。
A. Christineさんから
質問への回答ではありませんが……、
「ゼロ」は「全くないこと」で、「レイ」は「限りなく無に近いがありえないことではない」。というようなコラムを読んだことがあります。
だから、天気予報の降水確率は「レイ」%だそうです。
★私もそのような話を読んだことがあります。
確かに、「零」には、「小さい」という意味があります。
しかし、「0」を読む日本語は「零」しか知りません。
さてさて、どうして、「ゼロ・きゅう・ゼロ」などと読むのでしょう?(星田)
A. みどりさんから
単に言いやすいからでしょう。
言いやすいということはつまり聞きやすいということでもあります。実際、自衛隊でも「0」は「ゼロ」と言っているようです。
その応用(?)で、たとえば「000」は「スリーゼロ」です。
★そういえば、「007」は、「ダブルオウセブン」ですね。英語では、「オウ」とも言ってますね。
A. minさんから
アナウンスの訓練などでは、「れい・きゅう・れい」だと思います。ラジオ・テレビでもアナウンサーは後者の読み方をしています。パーソナリティー、タレントさんは前者が多いです。チェックしてみてください。
でも、このごろはアナウンサーさんでも前者の読み方している人も結構います。
読み方は慣れてしまえばどちらでも大丈夫ですが、「れい」と読んだときの方が、「えっ?」と聞き返されることが多いです。
「ゼロ」のほうが「れい」よりも耳慣れしているのかなあと思います。
★ぉぃさんからは、関連して以下のような疑問が届いてます。
これ、私も以前から疑問だったんですよ。
――「零式艦上戦闘機」も本来「レイ戦」と略されるべきですが、現在では「ゼロ戦」の方が一般的ですよね。戦時中は「ゼロ」なんて英語は御法度だったのに、いつの間に?――
A. ルネぞうさんから
ゼロ戦については、アメリカ軍が零戦をその驚異的な性能に畏怖をこめて、「Zero fighter」と呼んでいたことに端を発していると聞いたことがあります。戦時中は日本軍は「レイセン」と呼んでました。
A. BJ魔王さんから
別に英語、外来語は御法度では無かったのですが (^^;
たしかに(我々)旧軍航空マニアには、
「ゼロ戦は戦後の呼び方。当時はレイ戦と呼んでいた」
との伝承が長い間定着していましたが、航空戦史研究家の渡辺洋二氏の最近の研究によれば、海軍では当時、零戦(零式艦上戦闘機)は「ゼロせん」「レイせん」の両方で、零水(零式水上偵察機)、零観(零式観測機)は「ゼロすい」「ゼロかん」とのみそれぞれ呼ばれていたそうです。
こういった漢字・記号の読み方は、関係者にとっては当たり前のことゆえ資料には残されず後で混乱するのでしょうね。
★浜猫さん、博多っ子ずん胴さん、kenjiさん、にゃんこ隊長さん、トンビーさん、たかかずさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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