--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.263 (2003.04.01)

Q. 鈴木さつきさんからの疑問

 CD屋さんは、なぜたくさんCDが次々と発売されても、店が大きくならないんですか?
 毎日のようにリリースされる、CD、ビデオ、DVD……。昔に発売されたものが廃盤になることがあるとはいえ、新しく生産されるもののほうが、どう考えても多いと思うし、かといってその歌手などが以前に発売したCDが撤去されることはないですよね。
 どんどん増えていっている状態では? なのに、CD屋やレンタルビデオ屋は、なぜずっと同じ広さの店の中にたくさんの物品を並べておくことができるのですか?

以前の作品を破格値で売ってますよね。こうすれば、20本あったビデオでも1本だけにしてストックすることができます。しかし、それ以上に、何か工夫があるのかもしれません。(星田)


A. KS奇跡さんから

 CDには書店と同様の「返品制度(売れ残ったCDを問屋に返せる制度)がありますので、ショップがCDで埋まってしまうことはないと思います。同じ店に通っていると、CDがかなり入れ替わっているのがわかります。
 レンタルビデオは、データを管理しているので、そのソフトの人気が高い店舗に回したりする――という話を聞いたことがあります。

A. のぶっちさんから

 僕のバイトしているCDショップでは、棚の下に引き出しがあってそこにしまってあります。棚には最低限の枚数を陳列しているって感じです。
 また、古いCDがたまっていくので、そのようなCDは価格を下げて売ったり、商品によっては返品ができるものがあるので返品しています。
 それで何とかしてるって感じですが、実際のところは整理するのが大変です。

A. うにうにさんから

「その歌手などが以前に発売したCDが撤去されることはないですよね」
とありましたが、いえいえ、そんなことはないですよ。だって、収納スペースには限界があるのです。どう考えたって、たとえば1000枚収納の棚に1200枚のCDを入れることはできませんよね(ケースを外してむき出しで入れるとかすれば別ですが、商品価値がなくなってしまいます)。
 新譜が入荷すれば、その分のスペースをどうしても作り出さなくてはなりません。入荷したのと同じ枚数だけ在庫が売れてくれればいいのですが、なかなかそうはいかないこともあります。
 そんなときは、あまり売れないCDから返品するということになります。また、発売直後は同じCDを何枚・何十枚と仕入れますが、だんだん時がたつと、発売直後ほどは売れなくなってきますので、1〜2枚残してそれ以外を返品するなどして、在庫調整します。
 店によって在庫管理の方法はさまざまですが、あるお店では、CDケースの外側に伝票を貼って、その外側からさらに透明の袋でカバーしているのですが、毎月1回、在庫チェックの日というのがあって、チェックしたCDの伝票に日付を書きいれていました。こうすると、現物を手に取った時に、このCDは入荷してから何ヶ月間売れ残っているのか、というのが一目で分かります(まあ、入荷した日付だけ書いてあれば充分なのですが、毎月書くことで、パッと見て日付が10個並んでいれば10ヶ月たったのだな、と分かりやすいわけです)。そして、あまり売れていないCDだと、返品するかもう1か月置いてみるか……と考え、もしもう1か月置くことになったら、日付をまた書き入れて棚に戻すのです。
 自分の好きなアーティストのアルバムがいつまでも置いてあると、気になって、その店に行くたびについつい見てしまいます。自分はもう持っているので、買いはしないのですが……。そして、ある日それが棚から消えているのを見ると、
「売れたのかな、返品されちゃったのかな。無事売れてるといいんだけど」
と心の中でつぶやきながらその棚を後にします。

A. タガさんから

 以前レンタル屋でアルバイトをしていました。
 新譜のビデオやCDは、時間が経つと当然古くなるので、例えば最初は10枚あったものでも、9枚は中古で売って、1枚だけ残しておきます。
 かなり古くなったものは、名作でないかぎり、店に残さず中古で売ってしまいます。当然、借りる頻度を集計し、全く借りることなく古いもの、というのが売られていきます。
 レンタルではなく、CDやビデオの「販売」専門店でも、古いものは棚から消えていくようです。今ではCDの販売も、昔の8センチシングルは置かずに、12センチだけを扱っているところも多いです。
 結論から言うと、どんどん種類や数が増えているという店はすくないでしょう。古いものはCDでもビデオでも、売れる名作しか置いていないと思います。だから、昔のCDやビデオを探すのは、だんだん困難になっていくでしょう。