--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.278 (2003.06.05)

Q. ぐうさんからの疑問

 以前から思っていたのですが、蚊の飛ぶ音ってものすごく気分悪いですよね。もっと静かに飛んでくれるのなら、血は吸ってもよいのに(特に睡眠中とか)と思っているのは私だけではないと思います。
 でも、これって生物の進化を考えると不思議じゃないですか?
 だって、音たてて飛んでる蚊の方が撃墜される可能性は高いはずで、子孫は残しにくいと思うのですが……。
 蜂のブーンには威嚇効果があって、音出してる方が有利な気もしますが、蚊の場合はなんか有利なことってあるんでしょうか?


A. めんたんぴんさんから

「蚊が進化していない」とありますが、そうではなくて人間が進化したんじゃないでしょうか?
 要するに、人間は最初は蚊の飛ぶ音は聞こえなくて、それではあまりにも蚊に刺されるので可聴範囲を進化させたんではないでしょうか。あるいは、蚊の飛ぶ音を不快に思うように進化したとか……。
 結局、進化とか退化とかあまりよく分かってないんですよね。

A. marsさんから

 蚊のプーンという羽音ですが、ものすごく簡単にいうと、小さい羽根を極めて速い速度で羽ばたかせるために起きる音です。
 実は、この羽音には意味がありまして、雄と雌では微妙に音階が違うのです。
 道端で虫の大群がワラワラと飛んでいる蚊柱というのをご存じでしょうか?
あの蚊柱の中身は1匹を除いて全て雄なのですが、その中からメスをどうやって見分けているかというとあの羽音で区別しているんですね。
 ですから、あの羽音は子孫を残すのに妨げになるのではなくその逆で、蚊の出会いの機会を増やし、子孫を残す機会を高めるのに必要な音なのです。
 だからシンセサイザーなんかで、人工的に音を合成してやって流すと(確か“ミ”が一いちばん近かったはず)蚊柱が寄ってきます。
 小さい子どもが頭の上にやってきた蚊柱をギャーギャー言いながら追い払おうとしても余計にひっついてくるのは、子どもの声の中の音の成分に、雌の特徴を聞き取っているから何ですね。
 ちなみに。蚊が血を吸うのは産卵のためであり雌しか血を吸わないのは有名ですが、普段の食事や、雄の蚊は、砂糖水・樹液・果汁などを啜っています。これだけで数週間生き延びることが可能です。
 蚊の中でも変わり者がいて、沖縄で最近魚の血を吸う蚊が発見されたりしました。地球の神秘ですねぇ。
 私もあの音と痒み(血のかたまりを防ぐ)がなければ血ぐらい吸われたってよいと思うんですけどね、
 シベリアでは春先に蚊が大発生するんですが、小さい動物何かだと、血を吸われすぎてショック死する事もある模様、蚊だって集まれば怖いんですね。

A. どすこいさんから

 蚊の羽音には生き残るための大切な意味があります。
 交尾は昆虫にとって非常に大切なことです。メスの蚊が飛ぶ音は、オスの触覚に生えている毛を振動させ、それによってオスの蚊はメスの存在を知り交尾することができるのです。
 羽音の高さ(周波数)は小さい蚊ほど高く、それによって自分と同じ種のメスを識別できることが分かっています。

人間にとって、あの羽音は不利だけど、パートナー探しには重要だったのですね。(星田)

A. ほろうさんから

 きちんと調べたわけでなく、うろ覚えで申し訳ないのですが、蚊の羽音で、オスとメスが判別できたように思います。確か、メスのほうが羽音が低かったような……。
 小学生の頃、街灯に集まる蚊に向かい、黄色の帽子で顔をガードした上で、「ブーン…」と低い声を出すと、ワラワラ集まって来ました。血を吸う蚊ではなかったので、オスだったのだと思います。
 こんなサイトがありました。
 
http://puh.hp.infoseek.co.jp/aboutmosquito.htm

Julianさん、みっちょん♪さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。