--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.309 (2003.10.30)

Q. ゴジラララさんからの疑問

 最近の子どもが乗っている自転車って、ハンドルが横にまっすぐなものが多いですよね。あれを、マウンテンバイクと呼ぶのでしょうか?
 山道を走るわけじゃないから、あのハンドルはかえって走りにくいんじゃないのと思います。おじさんが子どもの頃は、端っこだけ自分の方に曲がっていました(もちろん、今でもありますが……)。
 先日、マウンテンバイクとやらに乗ってみましたが、ハンドル操作のやりにくいこと!
「横まっすぐハンドル」は、本当に運転しやすいですか? みなさんの本当のお気持ちを知りたいです。

同感です。何だか、ブレーキがかけにくいのです。(星田)


A. ぷちこさんから

 ご質問のハンドルは、T字ハンドルのことでしょうか。でしたら、私も昔乗っていました。
 当時流行したので、親に頼み込んで買ってもらったのですが、かなり乗り心地は良かったですよ。多分、サドルがすこし高めになるようになっていたのだと思うのですが、椅子に座ってハンドルを握ると前かがみの姿勢になり、ハンドルがしっかり握れてとてもこぎやすかったんです。
 ただ、T字ハンドルに慣れていると、普通のハンドルの自転車がとても乗り辛くて、そんなときはハンドルの中心に近い部分(カーブする手前です)をつかんで乗っていました。
 でも、最近の小さなお子さんが乗っているマウンテンバイク型のものは、椅子の位置がハンドルより結構低いので、あれは大してこぎやすくないかもしれませんね。

A. はらぴょんさんから

 まず、マウンテンバイク(MTB)の定義ですが、
「荒野・山岳地帯等での高速走行、急坂登降、段差越えなどを含む広範囲の乗用に対応した自転車」
ということになります。具体的には、幅の広いブロックタイヤとか泥づまりしにくくて良くきくブレーキ等々……。専門的なことも多々ありますが「衝撃に強い頑丈な車体」というのが欠かせない条件となります。
 ただし、動力原が人力ですので軽量でなければならない、ということで結果としてあの「横まっすぐハンドル」になるわけです。
 また、あのハンドルは、悪路・荒地での走行時でも安定性がよいという意味もあります。
 ようするに、MTBは乗りやすさ、運転のしやすさを追求した自転車ではないということです。ついでに説明しておきますと、最近よく売られている子ども用のMTBとか、ホームセンターなどで安く売られているMTBは、見かけだけMTBだけど、荒野・山岳地帯等での走行には耐えられない、いわばMTB風の一般自転車がほとんどです。
 ちゃんとしたMTBなら5万円以上、イヤ競技などでも使えるものだと10万円以上か……、ともかく高価なモノです。

A. らいむさんから

 私はマウテンバイクも普通の自転車も乗りますが、あのバーハンドルの方が運転しづらいと思ったことはありませんでした。曲がるのも、ブレーキも、最終的には慣れだと思います。
 ただ、いわゆる軽快車のハンドルに比べて、前傾姿勢になり、ペダルを踏む力がより強くなるのではないかと思います。もっと前傾姿勢を求めると、ドロップハンドル(ハンドルの先がU字型に下に折れてるやつですね)になるわけです。
 ただ、個人的には、前傾姿勢を続けることで、普通のハンドルのものより、腕や肩が疲れる……、ような気がしますけど。

A. あそびんさんから

 運転はしづらいのは確かです。
 マウンテンバイクは野山を駆け回るとき、操作がしやすいように水平のハンドルになっています。
 ここで注意しなければいけないのが、操作がしやすいことと運転がしやすいことは、全く逆の意味を示しているのです。
 たとえば自転車ではなく、車で考えて見ましょう。
 市販されている乗用車は、一般道を誰でも運転しやすいように設計されています。しかし、この車をレースに出すことは出来ません。出せなくは無いですが……、どべになるでしょう。
 レースをするときは、それなり改造を施し、専用ドライバーが自分の手足のように操れるように微妙な調整をしています。この車を他の、普通の車しか運転したことの無い人が運転したらどうなるでしょう? 結果は簡単に予想できると思います。
 自転車も同じです。
 マウンテンバイクは野山を駆け回るのに有利なように、超低速でも安定しやすく、なおかつ微妙なハンドル操作がダイレクトに伝わるように水平になっています。代わりに、腕ごと手を動かさないといけなくなりますが。
 対して普通の自転車(ママチャリ)は、一般道を走るのを前提としていますから、安定性よりも簡単な操作性が求められます。
 そのためハンドルはU字型にして、腕だけで、手をあまり動かさなくても操作できるようになっているのです。
 要は、「適材適所」といったところですね。

A. Picorinさんから

 MTBに乗って、本来のMTBが走るべきところを走れば、疑問が湧くことはないはずです。
 舗装路面など平らなところを走るとき、ハンドルに力を入れて回すことはほとんどありません。旋回は、体を旋回方向に傾斜させると、前輪のキャスターなどによって自然に曲がるようになっているからです。
 しかし、悪路では前輪が左右にとられたり、意図的にハンドル操作で前輪の方向を変えたり、場合によっては前輪を瞬間的に持ち上げるなどの操作を行います。このような「力技」を行うには、幅広く張り出したハンドルを「横握り」にする持ち方が適しているのです。

A. 里井瀬奈/夜瀬奈さんから

 MTBの横まっすぐハンドルを、まさしく使っていた頃があります。
 で、答えは、「個人の好みによるため、人によって違います」。知り合いは、曲がったハンドルになれたせいか「いらない」と言っていましたが、私は重宝しました。
 一般的に、軽い自転車は短いハンドルでも操作しやすく、逆に重い自転車は長いハンドルでも操作しづらいそうです。これには、タイやが絡んでくる場合もあります。
 また、MTBの本領である山下りなどの場合、木々が多いところを通過するのに、「横まっすぐハンドル」は、有利なのだそうです。これは聞いただけで、私自身は試したことはありませんが。

まーぼーさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。