Q. maipenraiからの疑問
私は現在バンコクで、日本語教師をしているのですが、授業でさいころを作
っていたときにふと思ったことです。
「そういえば、さいころって『1』だけ赤いなぁ……。なんでだろう?」
同僚にも聞いてみたのですが、
「そういえばそうだねぇ」
というばかりです。
さいころは、多分、世界共通だと思うのですが(タイでさいころは見たことがないんですが、カジノなどにはさいころがありますよね!?)、あの『1』だけが赤いのには何か意味でもあるのでしょうか? ほかの数字が赤ではダメなんですか?
あと、さいころの数字は何か決まった規則などあるのでしょうか? 確か表と裏の数字を足すと『7』になったような気がしますが……。あの並べ方には何か理由でもあるんですか?
A. くゆりさんから
直接の解答ではありませんが、ちょっと変わったサイコロが手元にあるので参考までにと思いメールいたしました。
以前、ネパールに旅行したときに、蚤の市で変わったサイコロを見つけ購入しました。3個で1組になっていて、普通のサイコロの数字の1〜6が書かれている面にそれぞれ、
王冠・スペード・ハート・クラブ・ダイヤ・インドの国旗
を模したものが堀りこまれています。
余談ですが、表裏の数字の和が7にならないサイコロもあるようです。
たしかに、なぜ『1』だけ赤いのか、考えてみると不思議です。占いなどと関係があるのかもしれませんね。
A. トゲトゲさんから
サイコロの製造元の社員が、
「1は特別だから赤のほうが目立つんじゃないか」
といいました。それがきっかけで、1だけが赤くなったそうです(詳しくは分かりません)。そんな風に、以前に、テレビかなんかで聞きました。1が赤いのは、その社員の一言で始まったっていうわけですね。
A. れん♪さんから
1の目だけが赤いサイコロは日本特有のもので、元々サイコロの目は全て黒かったそうです。
1926年に和歌山県のサイコロ製造業者が、日の丸をモチーフに1の目だけを赤色にして売り出したら、それが大当たりしました。それ以来、1の目が赤いサイコロが一般的になったそうです。
A. 地味頁さんから
さいころの目は方角を表しています。3は北、4は南、2は西、5が東です(3と4は逆だったかもしれません)。そして1は「天」を、6は「地」を表しています。
そこで、天を表す1は太陽を示すということで赤くなっているのです。
余談ですが、サイコロの目が均等に出るようにするために、1は他の目よりも深く掘られています。
A. Matthewさんから
賽の目の配置ですが、これはただ向かいあわせの面の目の合計が7になっているだけではなく、ちゃんと向きも決まっています。立方体を平面上に置き、その各面の向いた方向を東西南北で表わすときに
「一天地六東五西二南三北四(いってんちろくとうごさいになんざんほくし)」
というのが、正しい賽の目の配置です。もし可能であれば、手近にあるサイコロをご確認ください。
ですから、一の目は「天」なんですね。一の目は太陽を表わすので赤いのだという説があります。
ただ、本当のところはよく判らないというのが正解のようです。というのも、サイコロがいつどこで使われ出したのかがよく判っていないんですね。なにしろシーザーが、
「賽は投げられた!」
と言っているように、古代ローマでは既にサイコロは一般的に用いられていたようで、こうなるとどうして今の形になったのかは、はるか歴史の彼方へ霞んでしまっているというのが現実のようです。
★麻生有美さん、トマトカレーさん、comさん、一月二日さん、筧 通文さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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