Q. まあやラブさんからの疑問
今(2003年1月)、テレビで『エースをねらえ!』の実写版ドラマが放送されています。子どもの頃にマンガの再放送を見ていましたが、その時は何の違和感もなく見ていたのですが、今、ドラマを見て、ふと……。
なぜ、お蝶夫人は高校生なのに「夫人」なの? しかも、みんな普通に呼んでいる!
蝶のように、華やかだからかな〜?? いや、実は年ごまかしてるとか……?
★いえいえ、高校生だって「夫人」はあり得ますよ。(星田)
A. みゆ吉さんから
お蝶夫人は、たしか何かで読んだのですが、容姿・テニスの手腕とも超高校生級であることからそう呼ばれているらしいです。
別に、結婚はしていないらしいです。
A. なつピアノさんから
「お蝶夫人」の「夫人」は、実際の夫人という意味ではなく、「テニスが上手
く、テニスの夫人」という意味だと聞いたことがあります。
A. 湯どうふスープさんから
『エースをねらえ!』リアルタイム世代です。
当時の少女漫画では、登場する美男美女にニックネームがついてることがよくありました。『エースをねらえ!』ではなかったけど、高校生なのに「クレオパトラ」「楊貴妃」「アポロ」などと呼ばれてるのもありました(はずかしー)。
「お蝶夫人」というのもその流れで、おそらくオペラの「蝶々夫人」がルーツなのでしょう。もちろん、当時実際にそんな呼び方してたなんてことは聞いたことないですが……。
A. red-pineさんから
「お蝶夫人」の由来ですが、「お蝶」は「蝶のように華麗に舞うフォーム」からきていて、「夫人」は、当時の女子プレイヤーで「キング夫人」や「コート夫人」といった人達が世界的に有名だったから、そこからとったのではないかと思います。
A. Pすけさんから
「女性セブン」2004年3月18日号の12ページに、
「どうして高校生なのにお蝶“夫人”なの?」が扱われ、その答えが載ってました。その頃トップ選手だったキング夫人に因んでるそうです。
知りませんでした。てっきり、蝶々夫人由来かと思ってました。
A. panaderoさんから
今でこそテニスの英才教育は常識となっていて、ティーン・エイジャーのチャンピオンさえ出てくる時代で、若い方にはピンと来ないかもしれませんが、『エースをねらえ!』のアニメが人気になる直前ぐらい(70年代前半)の女子テニス界には、「コート夫人」「キング夫人」「ウェイド夫人」なる人たちがチャンピオンシップを争ってました。
クリス・エバートが登場する前までは、「リトル・モー」と呼ばれたモーリン・コノリーを除いては、経験豊富なベテランの女子選手が活躍することが多かったのです。そこに、クリス・エバートやマルチナ・ナブラチロワが若手として台頭してきたのですが、同時に、ウーマン・リブ(女性解放運動)なるものも、世の中に登場します。
もうご推察でしょうが、「…夫人」の「…」の部分には夫の苗字が入るわけでして、夫の所有物みたいに呼ばれることを嫌う風潮が出てきました。また、女性を結婚を境に「ミス」「ミセス」と呼び分けていたのを、結婚云々ではなしに、「ミズ」と敬称をつけ始めたのもこのころでした。エバートは、ジョン・ロイドと結婚して「ロイド夫人」と呼ばれた時期もありましたが、程なく、メディアでは「クリス・エバート・ロイド」とフルネームで呼ばれるように変わりました。
私の記憶では、彼女くらいが最期の「…夫人」と呼ばれた女子テニス選手だったのではなかったかと思います。
さて、『エースをねらえ!』に戻りますが、高校生ながらも、経験豊富な女王の風格を漂わせている選手に敬意を込めて、「…夫人」ニックネームでと呼んだというのが、私の考えです。あるいは、「お蝶夫人」の後輩として入部してきた主人公との対比を当時の現実の女子テニス界の新旧勢力の対立をモデルにしようという狙いがあったのかもしれません。
ただし、なぜ「お蝶」なのかは、わかりません。オペラに引っ掛けたとしか言いようがありません。
★ashi225さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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