Q. カシオペアさんからの疑問
なぜ、「4姉妹」ってはやるんでしょう?
NHKの連続ドラマ『てるてる家族』もそうだし、以前も『ぴあの』というのがありました。
最近は『阿修羅のごとく』がそうらしいし、「ポッキー4姉妹」も。でも、なんだか面白そうな予感がする……。
「4姉妹」にはなにか面白い話になるタネがあるのでしょうか。
★これは! どう答えろというのか、非常にむずかしい疑問ですね。果たして答えが届くかどうか……、楽しみです。(星田)
A. いんべひろしさんから
これって、アメリカの女流作家オルコットの『若草物語』の影響なんではないでしょうかねぇ? これも確か4人姉妹が出てきましたから……。
A. fuさんから
別に四姉妹だけがはやっているわけではないと思いますが……。
『宋家の三姉妹』とか『スケバン刑事3』など三姉妹の話もたくさんありますし、「ポッキー四姉妹」の元も赤川次郎の『三姉妹探偵団』でした。単に主人公の人数が多い方が話をいろいろ作りやすい程度のことでは?
A. ちゃうねん。さんから
個人的にはそうは思えません。検索結果からもそういう結論です(数字は結合検索じゃないので参考程度ですが……)。
四姉妹……51,100件(4姉妹:281,000件)
三姉妹……126,000件(3姉妹:314,000件)
見事、「三姉妹」に軍配が上がっています。「四姉妹」については、最近たまたま目に付く機会が多かっただけかもしれません。
ちなみに、
五姉妹……44,900件、六姉妹……28,100件、七姉妹……32,500件
数字的には「さん」のほうが音韻もよく、4人では主人公が多いので、それぞれの役割がむずかしい(性格付けや特徴など)ので、そんなによいとは思えません。個人的には、割り切れない奇数のほうが話の展開が面白い気もします。
A. panaderoさんから
理由はいろいろあると思います。
むろん、『若草物語』を意識してというのもあるでしょうが、私は、「キャラの描き分けの限界説」を唱えてみようかと思います。
「BSマンガ夜話』というテレビ番組がありますが、登場人物の性格が良く描かれている作品を「キャラが立っている」と言うのだそうです。
一方、日本映画には『七人の侍』という名画があり、侍七人の性格の描き分けがしっかりしていることでも知られています。
これなんぞは『BSマンガ夜話』風に言えば、「キャラの立っている」映画ということになります。
私は思うに、物語の中のキャラクターを無駄なく描き分けて、「キャラの立っている」ものに仕上げようと思うと、主な登場人物は7人前後、多くても10人が限度だと思います。
『水滸伝』のように、108人の英雄が梁山泊に集まる物語もありますが、中心となる英雄を除いては、ほとんどが簡単に描かれているに過ぎません。こういうのを仮に「むだキャラ」とでも呼びましょうか? 多くても、描ききれるもんじゃありません。
『七人の侍』以後、『七人の刑事』を始め「七人の…」を扱ったものが多く生まれたのは、単純に『七人の侍』にあやかりたかっただけではなく、そういう事情があるのではないかと思います。
そこで「4姉妹」に戻りますが、中心に据えるのは、無論「4姉妹」。そこに、両親がいて6人。長女・次女に恋人が現れて8人。それ以外に物語を展開させる重要な脇役2人分ぐらいを何人か交代で登場させて、正味10人とします。
まだ増やしたいときは、私が作家なら、お父さんが出張したり、お母さんが入院したり、次女が家を出て働いたりして、その場面の前後だけでも、物語の主流の中から外れるように脚色します。チョイ役やエキストラで登場する連中が他に何人かいるとしても、とりあえずは、これで物語が出来ると思います。
「4姉妹」で良い所は、妙齢な女優さん4人が並ぶと画面が映えることです。まぁ、『阿修羅…』の場合は、内容が内容だけに可愛い、キレイとまでは……。
ただ、4姉妹それぞれの恋愛の仕方に個性があって、こういうところ、向田作品って良いなと思います。
『てるてる家族』はただただ楽しくて、朝から見るテレビドラマにふさわしく仕上がってると思います。
A. mkunさんから
4人姉妹といえば『若草物語』を思い出します。はやりというよりトラディッショナルな設定だと思います。
読んでみると
1.キャラの書き分け、
2.人間関係が面白くできる
二人が喧嘩したら、一人は仲裁に入れますが、もう一人はキャラで面白くできるというかんじですね。
3.いわゆるセンターポジションができないで、キャラ集団の雰囲気がでる。三姉妹だとなんとなく1人が中心になるような気がします。
てなところでしょうか
個性的な姉妹を全員を主役に書きたければ4人がやりやすいてところでしょうかね。誰かを主役にしたければ3人てとこですね。
A. こじまさんから
四姉妹……、むずかしいですが、これは私なりに諸々の情報を集めて作った回答です。
(1)
心理的に、「2=対立、3=波瀾、または先端、4=完結、5=不安定」というイメージがある
(2) 起承転結的性格が付けやすい
(3)
親分、ライバル、子分、マスコットというドラマ的基本要素が作れる。
(4)
落ち着いた美人、快活な美人、知的な美人、かわいい美人と美人のタイプを網羅できる
これはジャニーズの戦略で「メンバーの中の誰かを好きになる」という作戦です。Kinki
Kids
が現れるまで二人組のジャニーズが存在しなかったのはこの理由からです。
(5)
5人以上の姉妹ってリアリティがない。
――というような理由で、リアリティを持って最大に、かつ、ほのぼのとドラマを盛り上げられるのが4人だからではないでしょうか。
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