--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.349(2004.04.22)

Q. Takashiさんからの疑問

 映画の日本語吹き替え版を作るときは、どうやってオリジナルの役者が話す声だけを消しているのでしょうか?
 吹き替え版の映画を見ると、車の音や効果音はそのまま残して、人の話す声だけを消して日本の声優さんの声を吹き込んでいます。全体の音ではなく「人の声だけを〜」となると、相当むずかしい技術を使ってるのではと想像できますが、どういう仕組みになってるのか気になります。
 映画の制作時から人の声が入ってないのを作って、それを使っていたりするのでしょうか?

洋画をレンタルする際は、私は必ず字幕版を借ります。これを「時短プレイ」で見ると、半分くらいの時間で見ることができます。ストーリーも十分に分かります。「それは邪道だ」とよく言われますが、だって、時間がないんだもん。質問に関係のない独り言でした。
では、質問に関係のあることを。どうやら、消しているのではなく、映画を作る段階で、声とその他の音を別々に録音しているようなのです。このあたりのことに詳しい方の説明が聞けるとうれしいですね。(星田)


A. mamiさんから

 テレビの場合、カメラに音声のチャンネルが2つあり、車や風の音など背景音を1つのチャンネルで録音し、アナウンサーの声など、言い間違えたときに取り直したい音などは別のチャンネルに入れます。
 映画も原理は同じで(チャンネルはもっと多いかもしれません)、セリフを入れたチャンネルの方だけを編集し直しているのだと思います。

A. Picorinさんから

 教材ビデオの製作をしたことがあります。トラックは映像用1本と音声用が2本ありました。
 まず、絵コンテという進行プログラムを作り、動画と音声を同時に入れる部分を該当箇所に入れます。次いでナレーションを入れ、そこに画像を入れます。最後に効果音やバックグラウンド音楽を別のトラックに入れます。
 配布用は映像音声各1トラックですので、音声が重なって分離できません。製作用は音声2トラックですので声だけ入れ替えたり改訂することが可能です。映画もきっとこの方式でしょう。

A. みきさんから

 映画フィルムの端には、磁気テープが着いています。ここは、「トラック」と呼ばれてる割り振りがなされており、役者の声が入るトラック、音楽をいれるトラックというようになっています。
 映画鑑賞をする際に耳にする音は、全トラックを再生している状態です。吹き替えをする際は、役者音声トラックを再生せずに、別の音声を入れるそうです。ちなみに、「サウンドトラック」という言葉は、音楽が入っているトラックが由来です。

ぽぽんさん、Vickiさん、しこうさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。