Q. 杉野実さんからの疑問
若い人はあまりいわないかもしれませんが、賄賂のことを「鼻薬(はなぐすり)」ということがあります。
『広辞苑』でひいてみたら、「子どもをなだめるための菓子」のことも「鼻薬」というとあって、おもしろかったのですが、由来がいまひとつよくわかりませんでした。
ご存知の方、是非おしえていただきたいと思います。
★きっと、もともとの「鼻薬」があって、意味の転化が起こったのでは?(星田)
A. 麻生有美さんから
嫌いな物を食べるとき、よく鼻を抓んで、食べますね。それを一歩進めて、美味しそうな匂いをする物を嗅がせて、嫌いな物でも、食べさせようとしたことが、「鼻薬」なのですね。
A. maroさんから
まさに、『広辞苑』に書いてある通りだと思いますよ。
「子どもをなだめるための……」ということは、「子ども」が「なだめてもらう」状況にあるわけで、つまり、子どもは「泣いている」のでしょう。
小さい子どもは、たいてい「鼻を鳴らして泣いている」わけで、お菓子を与えれば「泣き止む」。
だから、お菓子は「鼻を鳴らしている」子どもへの「鼻を直す薬」。
子どもの機嫌を直す鼻薬……菓子
これを理不尽な大人に当てはめますと……
大人の機嫌を直す鼻薬………賄賂
ということになります。ただし、語源が「菓子」ですから、「賄賂」でも「少額な賄賂」を指すのでしょうね。
★hideさん、井さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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