Q. 田さんからの疑問
「りっしんべん」と「小」という字は、なぜ書き順が違うのですか?
「りっしんべん」の縦棒は3画目なのに、「小」の縦棒は1画目です。
★告白します。「りっしんべん」の書き順を間違えていました。
「左」「右」「真ん中の棒」の順番です。
「心」との関連を調べましたが、こちらは、左から順序よく書くのです。
書き順なんて、説明がむずかしいものを、誰か説明できますか? (星田)
A. 風さんから
書き順とは、その文字をきれいに書くための手引きで、古人によって決められたものです。
この「りっしんべん」も、その誰かの感性によって「点々を先につけると美しく書ける」と判断されたからだと思われます。
星田さんのお調べ通り「りっしんべん=立心偏」で、心を表しますが、実際書いてみると、「心」と違って「りっしんべん」を左から順に書くのは、バランスが悪い感はありますね(笑)。
また、星田さんのおっしゃる「小」とは文字の元々の意味が違うので、書き順が違うも仕方ないのかもしれませんね。
まぁ、自分も縦棒から書いてたクチですが……。
A. 日本ペンギンさんから
昭和33年に旧文部省が発行した「筆順指導の手びき」というものが、小学校で教える筆順の根拠になっています(ただし昭和55年以降、この手びきによらなくても良いことになりました。草書と楷書では筆順が違うなど、不都合があったためです)。
問題の「りっしんべん」の筆順ですが、「原則三」として「小」のように「中が先」というのがあり、その「例外」として「りっしんべん」と「火」が挙げられています。
みんな学校でこの「指導」を受け、テストに出されて○×をつけられたりなんかもしたためか、「唯一の正しい筆順」というものがあるように誤解されているんですね。
でも実は「『必』の筆順はいくつもあるが、○を採る」とか、「はつがしらはどれも正しいが○を採る」という具合に、結構、幅を持たせてあるのですよ。 そもそも、「ここに載っている筆順だけが正しいわけではない」と、手びきには書いてあるのに、クスリが効き過ぎた結果、「正しい筆順」が一人歩きをしているようです。
よかったら「筆順指導の手びき」で検索してみてください。もっと詳しいことがわかると思いますよ。(^^)
★ありがとうございます。幅があるのですね。でも、どうして、りっしんべんの場合は、例外なんだろう?(星田)
A. LOMさんから
「小」「水」「楽」「承」など、比較的左右対称な字で、「中→左→右」の順に書くのは、バランスを取りやすいという理由からです。真ん中にあたる部分を最初に中心に書くと、左右のバランスがくずれずに済みます。「小」などを「左→右→中」の順で書く書きにくさを試してみれば分かるでしょう。
で、りっしんべんなのですが、これは上に挙げた字とは違い、左右対称とはいいづらい形をしています。左の方は縦線に近く、右は点です。また、りっしんべんの部分だけでバランスを考えると、左の方が大きい気がします。そういった点で、縦線から書いてもメリットはないので、書きやすい方を選んだということではないでしょうか。
「慣れ」もありますが、僕は「ハ」のような小さな動きの後に長い縦線、そして右側の大きな動きに移るという正しい書き順が、いちばん書きやすく感じます。
あと、同じ左右対称的な形の中で、もう1つ「火」も外側の点々から書きます。これも、どうせバランスは取りにくいという理由でしょうか……?
ちなみに、「へん」などとして形が変わってしまったら、書き順は全く関係なくなります。たとえば「示」からできた「ネ」(しめすへん)の書き順は、「点→横線→縦線→ノ→点」ではありえません。ですから、「心」をもとにりっしんべんの書き順を考えることはできません。
★なぞなぞすき^^;さん、よしさん、岐泊さん、domezouさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
A.現在、調査中です。情報ください。 [メール]
|