--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.364(2004.06.24)

Q. ケンジローさんからの疑問

 最近、ネットで振込をする機会が何度かあったのですが、振込先の入力をす
る度に、口座番号などを間違えないように慎重になります。
 そこで疑問なのですが、
振込先の口座番号や名前を間違ってしまった場合はどうなるのでしょう?
 試してみるのは怖いので、どなたか教えてください。

たしかに怖いですね。ATMでの振込でも慎重になります。銀行にお勤めの方、ぜひ、教えてください。(星田)


A. Saiさんから

 一度 ネット振込で経験があります。
「振込先の口座番号と振込先の名前が一致しなかったので送金できません」
とメールがきました。ただし 手数料は当然発生しました。

A. みすくろさんから

 ネットバンキングで振込口座を間違えてしまったら――。私、一度これやりました。
 私が間違えたのは「振込先氏名」で、それも先方の社名に鰍付け忘れてしまっただけの単純ミス。
 それでも「振込み先エラー」で入金は完了せず、ご丁寧にも銀行から自分の口座に再入金されるはめに。しかも「再入金手数料」は私持ち。キビシー!
 ATMだと普通「振込先口座番号」を入力すると「振込先氏名」が自動的に表示されますが、ネットの場合は番号も氏名もユーザが正確に入力しなければならないようです。漢字・かな間違いとか、「マエカブ」か「アトカブ」かまで合っていないといけないのかなぁ? それって結構つらいですよね……。

A. DBさんから

 実は、今日、「組戻しのお手続き」が必要なケースが発生いたしました。以前に取引のあった方が、間違えて私のところに振り込んでしまったのです。
 向こうは、振り込んだ銀行に連絡し、その銀行から当方の銀行に連絡が来て、さらに私のところに連絡が来たわけです。銀行からの連絡の前に、相手方からメールは来ていましたが……。
 それで、私が、印鑑と通帳を持って銀行に行き、名前と口座番号と金額を記入し、捺印して終了でした。
 間違いとはいえ、振り込まれた方の了解を得なければ、勝手に戻すわけにはいかないそうです。
 振り込まれた方に面倒がかかりますので、気をつけましょうね。

A. OOOさんから

 ATMでは最後のボタンを押した瞬間にその振込先に、指定金額が振り込まれてしまいます。振込先をまちがえたら、窓口にてその旨を報告すると「組み戻し」という作業をしてくれます。
 この作業には1000円弱の手数料がかかり、銀行側が間違った先に連絡をった上で、返金してもらえます。時間的にも1週間ぐらいはかかります。他の銀行への振込の場合は、

  こちら→こちらの銀行→相手の銀行→間違い先(往復)

と手順が増えるので、2週間ほどかかります。
 これは、体験談です。過去に間違えて知らない人に振り込んでしまいました。自分のミスとはいえかなり損した気分になるので、以後は十分注意しています。皆さんも気をつけてください。

A. シャカリキさんから

 口座番号か名義人の両方またはどちらかを間違えていれば、「組戻し」というのが行われます。これは振込先の銀行から「振込先の口座は存在しないから返金するよ」てな具合にお金が口座に戻ってきます。
 また、「Aさんの口座に振り込むのに間違えてBさんの口座に振り込んでしまった」というときにも組戻しをすることができます。ただしこの場合は、一旦お金が相手の口座に振り込まれているので、間違えて振り込んだ口座の持ち主に
「振り込み元に返金してもいいか?」
と了承をとる必要があります。この手続きには二つの銀行間でのやりとりがあるので数ヶ月かかることもあり、手数料も馬鹿になりません。
 私も過去、間違えて他人の口座に振り込みをしてしまったことがあり、組戻しをしてもらったんですが、相手からは返金の了承を得ることができませんでした(答えをもらうのに2ヶ月!)。了承が得られなければ警察に届けて法の助けを借りて取り戻すことも出来ますが、私の場合は数百円だったので、結局「泣き寝入り」になってしまいました。

A. やっくんさんから

 表題の件、金融関連業界で仕事をしているからというわけではありませんが、過去に振込先の名義不備を経験したことがあるので、その経験に基づいてお答えしてみます。
 一般的にネット振込、ATMでの振り込みの場合、相手の金融機関名称、支店名、口座種別、口座番号、名義(同一行宛ての場合は省略可であることも)を入力すると思います。
 この時点で、システムはバンクマスタという表を照合して、その金融機関、支店が実在するかをチェックしています。
 この表は定期的に最新にメンテナンスされて全ての金融機関に共通で配られており合併や支店の統廃合に対応しています。実在しなければエラー画面を表示して実際の振り込みはされません。
 次に、口座種別と番号から自行宛ての振り込みであれば口座マスタをチェックして、その口座の名義人を画面に表示し、操作をしている顧客に確認を求めます。他行宛ての振り込みの場合は、操作自体はされてしまいますが、相手銀行で口座番号が存在しなかったり、名義人が違う場合、振り込み元の自分の銀行に連絡が来ます。その後、自分の銀行から、振り込み内容に不備があったがどうしますか? という確認がくるのです。
 私は支店名が違っていて口座が存在しなかったという事態が1回、口座名義人が法人名義になっていて違っていた事態が1回ありましたが、いずれも銀行からの電話に対して正しい支店名、正しい名義人を訂正して振り込みを完了しました。
 間違えた振込先が実在した場合(支店名、口座番号、名義人が全て正しい場合なのでありえないと思いますが……)、私は直接業務を担当していないので確信はありませんが、振り込みは成立し、組み戻しはできないはずです。
 というのも、振り込みが成立した直後に相手がお金を引き落としてしまえば、返金するためのお金がなくなってしまうからです。
 あくまでも組み戻しは間違った振込先への振り込みをなかったことにするだけです。
 ここで振り込みが成立していないのに手数料が発生するなんておかしいと思われるかもしれませんが、他行宛ての振り込みの仕組みとして、振り込みの申し込みを受け付けた時点で本人の口座から引き落としは成立し、銀行がもっている一時的な口座に資金は移動します。
 その後銀行間で振り込みが成立したところで相手先の口座に入金されるので、存在しない宛て先への振り込みを取り消す場合でも、銀行の一時口座から再度本人の口座へ入金する資金移動が発生し手数料が発生してしまうのです。

A. あおいさんから

 私が知るかぎりにおいて、銀行(金融機関)は「組み戻し」という有手数料の方法で対応する術をもっています。
 ただし、まず組み戻しの依頼人が正当な振込み者であるか否かについて細心の注意を払うように訓練教育されており、振込み依頼人氏名が「ABC企画」だとか「12345」のようなことにしている場合、免許証の提示等だけでは済まない場合も考えられます。
 次に金融機関が組み戻しに応じたとしても、不幸にも間違えた先が必ず振込み資金の入金取り消しに応じるとはいえない場合もあり、また資金を払い出してしまってすぐに返却できない場合も考えられることから、組み戻しはなるべく早く依頼したほうが良いと思われます。その辺の事情について、金融機関の説明は期待しないほうが良いでしょう。
 また、振込みした金融機関が取引のある金融機関か否かによっても本人確認の程度が違うと思われます。
 また、女性が男性の依頼で、男性名で振込みした場合など事態をますます混迷化させる要素がある場合等、当事者や金融機関によってケースが分かれるものと思われます。あくまで自己責任が原則の世の中になってきています。
 もし、万が一、邪道ですが、本人確認できない理由(?)で組織としての金融機関に組み戻しに応じてもらえなくても、応対した金融機関の担当者と振込みを受けた金融機関の担当者が、人間的に良い人であれば誤振込み先の了解が前提ですが、直接交渉という手段がないわけではありません。

A. ポンポコさんから

 振込を受付た場合、銀行の事務処理はこうなります。

1)口座番号も口座の名義人名も正しい場合
  指定口座へ振り込み

2)口座番号が合っているが名義人名が異なる場合
  指定口座へは振り込みせず取り扱い銀行へ名義人名を確認
  →取り扱い銀行から振り込み人へ確認

3)指定の口座番号は存在するが名義人名が異なる場合
  指定口座へは振り込みせず取り扱い銀行へ口座番号と名義人名を確認
  →取り扱い銀行から振り込み人へ確認

4)口座番号が間違っている(=存在しない)場合
  指定口座へは振り込みせず取り扱い銀行へ口座番号と名義人名を確認
  →取り扱い銀行から振り込み人へ確認

 確率で言うと口座番号を間違えた場合、ほとんどは4)に該当すると思われます。なぜなら口座番号は連番では発行していないので、下1桁間違えたくらいでは名義人の異なる実在する口座番号にはならないのです。

 どういうことかというと、A銀行のB支店の普通預金で1234567という口座番号が存在した場合、

  1234560〜1234566、1234568〜1234567

の口座番号はA銀行B支店の普通預金口座には存在しません。同様に1桁目から6桁目のうち1カ所を間違えたとしても、間違えた口座番号が存在する可能性は10分の1なのです。
 したがってほとんどの場合は銀行から振込人へ確認連絡が来ます。ネットで振り込みをしたのであればメールで問合せが来るのではないでしょうか。
 ただし、運悪く間違えた名義人名が実在する人物で、かつ間違えて入力した口座番号も実在する場合は1)にも該当しますので振り込み処理されてしまいます(可能性は限りなくゼロに近いですが)。
 この様な場合は「組み戻し手数料」を銀行に支払うと振り込みが取り消せます。たとえば口座を間違えた場合だけではなく、金額を間違えてしまったときにも「組み戻し」を行うことで振り込みが取り消せます。
 余談ですがATMを使って振り込みをする場合、平日の昼間であれば振り込みを行う場合は口座番号と振り込み金額しか入力しない場合が多いと思います。それは相手の銀行名と口座番号を指定した時点で相手の銀行へその口座番号が存在するかどうかを確認しているためで、振り込み金額を入力したあとの確認画面には「自分は入力していないのに」名義人の名前が出ているはずです。
 逆に夜間や休日だと相手の銀行へ口座確認が出来ないので名義人名も自分で入力することになります。ATMから振り込みをする時で口座を間違えることが不安な方は、名義人名が自動的に表示される昼間に振り込みの処理をした方が安心です。
 なお、上記の例は一般的な銀行の例ですので一部該当しない銀行があることもご承知おきください。また、問い合わせの内容はネット取引についてですが、本件は主に銀行における振込み手続きの例です。