--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.365(2004.06.29)

Q. のんのさんからの疑問

 蚊はなぜいろいろな血液型を吸っても血が凝固しないのですか?
 人間は違う血液型が入ると、場合によっては、死んでしまいますが、蚊はいろいろな血液を吸っても生きていられるのでしょうか?
 また、O型の血液の人はほかの血液型より蚊に刺されやすいと聞きました。これって本当でしょうか?

よく聞く疑問ですが、みなさんのプラスアルファの回答をお待ちします。そういえば、吸血鬼も大丈夫なのかな〜?(星田)


A. 麻生有美さんから

 蚊や吸血鬼は、血液そのものを栄養として摂るので、固まっても影響がないわけです。
 血液型の違うものが、どうして輸血できないかというと、血液型が違うと、固まってしまうからです。血管内で固joまってしまうと、血管を梗塞してしまい都合が悪いわけですが、胃の中で固まっても、元々血液を消化できる、彼らが、困るはずないですね。
 簡単にいうと、血液型の違うものを食べて固まっていても、煮凝りを食べてるようなものです。

A. Julianさんから

 のんのさんの疑問、もっともと思います。
 あえて理屈で考えてみました。のんのさんが何型は存じ上げませんが、自分と違う血液型の血液を仮に飲んでしまっても、問題ないはずです。
 輸血の際に不適合の血液で死亡例があるのは、血液+血液だからではないでしょうか? つまり、蚊は卵を産む栄養源として血液を必要としているのでしょうから、不適合の問題は起こらず、単なる「飲食物」として見ていいのでは?
 蚊は人間どころか犬やネコの血も吸いますよね。スッポンの生き血を飲む人間もしかり……。つまらない答えで申し訳ありません。

A. しげ3さんから

 蚊に限らず、吸血鬼や人間、動物でも血を血管に直接入れるというならば、問題はあるでしょうが、食べ物として体に入れるのであれば問題はないのではないかと思います。
 たとえば、人間の食べ物の例では、動物の血を使ったソーセージや、すっぽんの生き血なんてのもありますので……。
 O型の人は刺されやすいといいますが、私はO型ですが、特にそのような感じはありません。蚊は二酸化炭素に寄って来るらしいので、息が荒かったり、新陳代謝が活発になると寄って来る率が高いのではないかと思います。
 私も、飲酒後などは刺されることが多い気はします。

A. 杉野実さんから

 血液型は、赤血球の表面にある「糖蛋白」(単純に糖類と蛋白質の結合したものと考えていいようです)の型のちがいによります。
 蚊の場合は、血液を食べる、つまり消化するわけですから、糖蛋白は分解されて、型のちがいは問題にならなくなってしまいます。輸血だと分解されないので問題になるのでしょうね。

A. 黒男さんから

 蚊がいろいろな血を吸っても大丈夫なのは血が食糧だからです。ですから、凝固しようがしまいが消化してしまえば同じ、というわけですね。
 以前、サイエンスドキュメンタリー番組で蚊の特集をしていました。
 蚊は私たちが見ている針のような口(?)で刺すのではなく、そこから出る針のようなもの(太さが0.0…mmとにかく細い!!)で皮膚の痛点を避けて刺すのだそうです(ちなみに、注射が痛いのは痛点の間隔より太く、痛点を刺すからだそうです)。
 唾液によって血液を固まらないようにして吸い上げるそうで、その唾液によって私たちはかゆくなるのです。
 血液型によって刺されやすいというのはないようで、蚊は二酸化炭素と臭いをたどってやってくるようです。

A. いんべひろしさんから

 異なる血液型の血液が体内に入って大事になるのは輸血のときのこと。蚊にとっては、血液は餌でしかありません。どうせ消化吸収されるときには、血液型の差異の原因となる物質も分解されているでしょうから、問題にもならないのでしょう。
 ちなみに、血を吸うのは産卵期を迎えたメスだけで、それ以外の時期は吸血しません。産卵時の栄養補給のために吸血するわけですから。それ以外の時期は花の蜜などを吸っています。
 産卵しないオスは、もちろん吸血しません。もっとも、触角がじゃまで無理ですけど……。

A. ありとうさんから

 昔、何かで、
「蚊は刺す時、唾腺から麻酔物質や凝血を防ぐ物質などを注入し、吸われる動物に気づかれる前に吸血する」
ということを読んだことがあります。かゆくなるのもこれらの注入物質によるアレルギ−反応のためだそうです。おそらく血液型によらず凝血を防げる物質なのでしょうね。人にかぎらず、他の動物の血も吸うようですし……。
 あと、よく吸われる血液型の件ですが、私はO型ですがほとんど刺されません。誰かが一緒のときは、その人ばっかり被害を受け、私は無傷……ということがほとんどです。その際一緒にいる人はA、B、ABいろいろです。
 自分で言うのもなんですが、私は代謝が悪く、そのせいで刺されないのだと思います。蚊は皮膚呼吸で放出される炭酸ガスに寄ってくると聞いたこともあり、代謝の活発な子供や、ガスの放出が増えている酔っ払い、汗をかいている(代謝がさかんな?)人が刺されやすいとのことでした。血液型には関係ないんじゃないかと思います。

A. 異邦人さんから

 蚊の吸った血は蚊の唾液により、固まりません。
 蚊は、人を含む恒温動物の血液を吸う際に、口吻部を刺入します。そのとき、血液が凝固しないように唾液を注入します。その後、血液と同時に吸入します。
 吸入した血液は数時間で消化され、栄養となり、その栄養により体内の卵が生育します。時間を短縮した映像などを見ていると、血を吸った直後、丸々と腹部を膨らませた蚊が、だんだんとスマートになり、またしばらくすると丸々と太り、水辺で産卵するとスマートになるのがわかります。
 ついでに、蚊に刺されると痒くなるのは唾液によるアレルギー反応と言われていますが、口吻部の刺入による小さな刺傷が原因であるという説もあります。

Maverickさん、さかもとさん、みやびさん、雪風さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。