--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.380(2004.09.02)

Q. 蒋龍さんからの疑問

 みなさん、こんにちは。
 前から思っていたのですが、トラックなどが左折するときに、
「左へ曲がります」
というアナウンス(?)が流れるのをよく聞くのですが、「右へ曲がります」というアナウンスを聞いたことがありません。
どうして「右へ曲がります」というアナウンスがないのでしょうか? それとも聞いたことがないだけで、本当はあるのでしょうか?

「バックします」のアナウンスが、「ガッツ石松」に聞こえませんか? よく聞いてください……。(星田)


A. ピチピチソーハッピーさんから

 どうして「右へ曲がります」とアナウンスがないのか、私も疑問に思っていましたが、運転免許をとり実際に車を運転するようになり気が付きました。
 あれは歩行者へ注意を促すアナウンスなのですね。車が左折するときは、歩行者を巻き込む可能性がありますが、右折するときはその可能性はありません。だから必要ないのだと思います。
 もし日本と反対車線の国にあのようなアナウンスをする車があったら「左へ曲がります」では無く「右へ曲がります」というアナウンスをするのかもしれません。

A. はまちゃんから

 これは 左側通行している 歩行者や自転車に対して注意を呼びかける仕組みです。
 実際には ハンドルに取り付けたセンサで起動します。トラックのようにホイルベース(軸距離)が長い車は、内輪差が大きく発生し、巻き込まれ事故を伴うことがあるため、近寄らないでくださいとの気遣いです。

A. みわすけさんから

 これは周囲に進行方向を知らせ、未然に事故を防ぐことを目的としているのでしょう。
「左へ曲がります」のアナウンスはバイクや自転車の巻き込み事故の防止のためであり、「バックします」のアナウンスはトラックには後方に死角があるため、注意を促してからバックします。
 そのように考えると、自ずと、日本では車は左側通行なので、巻き込み確認するのは「左側」のみで、「右へ曲がります」のアナウンスは必要ないのではないでしょうか。
 右折時に、反対車線を走る対向車に「右へ曲がります」と知らせても聞き取れないでしょうからね。

A. Picorinoさんから

「右へ曲がります」は聞いたことがありません。おそらくこの警報は無いでしょう。
 元々この警報は、大型車が左折するとき、左に居る歩行者や自転車を巻き込む事故を防ぐ目的で付けられました。
 右の高いところにある大型車の運転席からは、車体前半部分の左側はミラーの死角になって見えません。この音声警報はその位置にいる人への警報ですから、右には必要ないわけです。
 右は、振り返れば見えるし、普通の右折ならそこは道路中央であり、歩行者も自転車も居ませんから。
 なお、大型車の左ドア下の方に窓がついていますが、これもミラーの死角部分を少しでも直接見えるようにと考えたものです。

A. ポポンさんから

 トラックの「バックします」「左へ曲がります」は普通に考えれば、周囲への注意を促すものだと考えられます。当然「バックします」は後方の車両、歩行者への注意喚起だと考えられ、「左へ曲がります」はトラック左側への注意喚起だと考えられます。
 事実、トラックなど大型車両が左へ曲がる際の内輪差は非常に大きく、また運転手の死角も大きくなり、歩行者、バイクの巻き込み事故が多発します。
 ここで、質問の「右へ曲がります」を考えると、右折の場合は大きな内輪差による巻き込みはほとんどありえないと言っても過言ではありませんし(右折で巻き込みがありえる狭い道ではトラック自体が曲がれないでしょう)、右後方の死角は運転席が国産車では右側にあるのですくないでしょう。
 よって、「右へ曲がります」を聞かないのは、「右へ曲がるということをアナウンスするほど危険はない(=運転手の死角がない)から」ということではないでしょうか。

A. 第六腰椎さんから

「右へ曲がります」のアナウンスが実在するかどうかは鋭意調査中(?)です。
 わざわざ「左に曲がります」というアナウンスがあるのは、日本では、車両が左側通行だからです。トラックなどの大きな車両が左折するとき、車両の回転の内側(つまり車両の左側)にいる歩行者や自転車、バイクなど、トラックより小さな存在のものを巻き込む可能性があります。
 また左折時すぐに横断歩道にさしかかるわけですし、横断歩道がなくても、左から道を横断する歩行者とすぐに遭遇することになります。そのため、「左」方向に注意を促す必要が出てきます。
 一方、右折する際は、車両の回転の内側(車両の右側)に自転車や歩行者はもとより、巻き込まれるようなバイクなどはいません(たまにルールを無視して交差点内で車両を追い抜くバイクなどがいることはいますが……)。右折をして横断歩道にさしかかったとしても、そのときには既に「曲がる」ことに注意を促すことに意味をもちませんし。
「右見て左見て、もう一度右見て」から道を渡るように言われるのも、日本の国産車が右ハンドルなのも車両が左側通行だからですね。
 ちなみに「バックします、ご注意ください」は「ガッツ石松、50円ください」に聞こえます。かつてテレビで実験してました。

A. 杉野実さんから

「右に曲がります」というアナウンスは、実際にあるようですので検索してみてください。
「右に曲がります」のアナウンスがすくないのだとしたら、それは多分、右折と左折の違いのせいでしょうね。
 日本の交通規則を前提にすると、右折のときは道路のまんなかに一旦出なければならないのに対して、左折のときは歩道ぎりぎりまで近づくことになります。それで、左折のときに歩行者向けのアナウンスが多くなるのではないでしょうか。

A. My T Scottさんから

 私は、「右へ曲がります」の方がよく聞きますよ。県によって違うということ……じゃないですよね(ちなみに私は熊本です)。
 特に、店舗に入るとき、狭い道のときに聞く気がします。大きい道なら、左しか聞きません。
 大きい道には信号があり、左側にいる人、自転車、バイクは巻き込みやすいから左折時に言うのかと思います。右側にいる人は、避ける時間がありますし、対向車も信号に従いますから、あまりアナウンスの必要がありません。
 狭い道は、右側も左側もあまり関係なく危ないと思います。

A. おかさんから

 私の隣の家がアナウンスをするトラックを持っているので聞いてみたところ、「左に曲がるときは『左に曲がります』っていうけど、右に曲がるときは『ピピー、ピピー』って音が鳴るだけだよ」
と教えてくれました。
 左に曲がる時やバックするときは、これから進もうとする方向が運転席から死角になるため、歩行者やバイク(交通弱者)に注意を促す必要があります。一方、右に曲がるときは運転席から見えるから、特に注意を求める必要が薄いからではないかと言っていました。
 あと、余談ですが、
「トラックの場合はそういう理由だから、右に曲がる場合は何もアナウンスしないけど、緊急車両の場合は右に曲がる場合でもアナウンスしてるよね……」
とも言ってました。確かに、トラックと緊急車両ではアナウンスする理由も違いますもんね。

アンギラスさん、カズトのおとうちゃん、daisanさん、しげ3さん、silent_soulさん、Pすけさん、洞窟ピングーさん、ひ=さん、麻生有美さん、つかささん、hisatamさん、ameiroさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。