Q. 島美人さんからの疑問
過日、台風16号を真正面から受け止め、12時間あまりの停電にみまわれました。ところが、近隣のコンビニは明々としており、営業を続けておりました。
コンビニって何か特別な仕掛でもあるのでしょうか? 自家発電のエンジン音も聞こえませんでした。どなたかご教授ください。
A. にんじゃまんさんから
コンビニなどには一般の電気とは別系統の供給があるみたいですよ。
でも、これも絶対ではないみたいで、停電しているコンビニを見たこともあります……。
A. いさおさんから
コンビニではパソコンに接続するようなUPS(無停電装置)が設置されています。ですが不具合もあって、レジおよび照明が停電時に稼動できるだけの電力しかありません。ですから、コピーサービス、端末機による各種サービスができません。また、レンジを使ってお弁当を温めることも出来ません。稼働時間はおおよそ3時間です。
A. MMPAPAさんから
2〜3年ほど前、わたしの勤めている勤務先のビル全体が停電に見舞われました。朝の4時ごろ停電して、復旧は11時ごろでした。
そのとき、同じビルに入っていたコンビニは自家発電のエンジン発電機2機で営業していました。照明やレジのPOSは、それで動かしていました。
冷蔵庫は止っているとかで、冷凍食品や弁当惣菜は冷蔵庫の扉に鍵がかけられて「申し訳ありません」というビラが貼ってあり、近所の他のコンビニ(他チェーンも含めて)が紹介されていました。
そのときの店内では、確かにエンジン音はほとんどしませんでしたが、やや油くさいにおいがしていました。ただ、エンジン発電機がレジの奥においてあったのを目撃しました。それも2機も有りました。ちなみに、チェーンはサンクスでした。
A. 黒男さんから
このコンビニの場合、タービンを回転させて電気を発生させる従来の発電機ではなく、燃料電池を使った自家発電だと思われます。
燃料電池とは、化学反応によって電気を発生させる発電システムで、簡単にいえば、理科の実験で誰もがやったと思います「水の電気分解」と同じ原理です。いわばこの逆の反応を起こすことで電気を発生させます。
つまり水の電気分解は「水+電気→水素+酸素」ですが、この逆の「水素+酸素→水+電気」の反応を起こすわけです。そのため電気が発生した後は真水しか残らないので、非常にクリーンなエネルギーといわれています。また災害時にも既存のライフラインに依存しないため、病院、コンビニ等で普及し始めているそうです。しかも水素も酸素も無尽蔵にある海水から作れるので、まず枯渇する心配もありません。
ただ水素をつかった方式は、自動車で開発が進められている方式で、コンビニなどは別の方式のものが使われています。
A. kuDさんから
最近の自家発電機は、音がとても小さいので気づかなかったのではないでしょうか? 音が気になるような自家発電機では、騒音公害で問題になり、普及しないと思います。
自家発電機にも種類があり、エンジン式の自家発電機でもカバーでかなり音が小さくなりますし、タービン式だともっと音が小さいと思います。さらに、燃料電池だと音はほとんどありません。
そのコンビニがどの種類の自家発電機を入れているかわかりませんが、自家発電機を導入していても音が気になることはないと思います。
また、別の視点から見た場合ですが、受電系統によっては、停電している系統とそうでない系統も(たまに)出てきます(受電電圧が違う場合など)。電力会社も、もし停電が起きても停電範囲を出来るだけ小さくしようと、系統やエリアで細かく区切っていることがありますので、そのような状況もありえます(推測ですが……)。
A. みわすけさんから
先日、近くのコンビニは停電していました。
ただし、最近ではガスや灯油などを燃料としたコージェネレーション設備(自家発電装置)を導入しているところがあります。とても静かでコンパクトです。本来はコスト削減のために導入しているところがほとんどですが、災害時には非常用発電機にもなるそうです。
コンビニは意外と儲からないらしいので、少しでも儲けるために、ソーラー発電などをして蓄電したり、さらには売電したりしているところもあるのではないでしょうか。
A. つかささんから
各家庭や店舗など電気を供給する電線(配電線)は、複数の系統に分かれています。そのために、風水害、事故等である系統の配電線は送電不能になっても、別の系統は無事、ということがあります。極端な場合、自分の家は停電していても、お向かいの家は電気が来ている……などということもあるのです。
※電気関連業者として……、
・台風等で切れた電線等には絶対に触らずに、最寄りの電力会社営業所へご連絡ください。
・停電の場合は、電熱機器等のスイッチは切って復旧をお待ちください
・コードレステレホン等は停電時に使用不能となったり、機能が制限されるものがあります(詳しくは、取扱説明書をお読みください)。
A. zeroさんから
近隣のコンビニは明かりがついていたとのことですが、通常一般家庭では変圧器(電柱に設置してある大型の機器、通常円柱状)を多数の家庭で共有しています。このため接続している変圧器に異常が生じた場合、多くの家庭で停電となります。
しかし、コンビニにかぎらず大型店舗などでは、変圧器一器に対して一店舗の接続になっている場合が多く、隣り合った変圧器が異常をきたしても影響を受けません。
また、配電線には高圧と低圧の2種類があって(このほかにも特別高圧があります鉄塔などで送電されています)、高圧線は送電されているが低圧線は送電されていない状態のこともあります。この場合、直接高圧線から供給されている場合は停電しません。
なぜこのような現象が起こるかというと、一部の障害を全部に伝えないように複雑な送電経路をとっていることに起因します。電柱の上を見ると箱形の機器が装着されていることがあります。これが皆さんの家庭で言うスイッチの役割をはたしています。どこかに障害が起きるとこのスイッチが働き、そこから先に電気が送電されないように遮断します、こうすることによって、大規模な停電を防いでいます。このスイッチの手前の変圧器に自分の家がつなっがっているのか、先につながっているのかで停電の状態は違います。実際私が前に住んでいたところでは、周りで私の家だけ停電していることがありました。
余談ですが、信号は2系統の変圧器から電気を供給しているため、停電で消えることはすくないそうです(真偽の方はわかりませんが……)。
★麻生有美さん、vlanixさん、ジフさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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