--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.407(2004.12.23)

Q. マ−ボー豆腐さんからの疑問

 人間ってなぜ言葉がしゃべれるんですか?
 ほかの動物(犬とか猫…)は鳴きはしますが言葉は話しませんよね?

おお! これは、大きな疑問です。答えられますか?
  「言葉」とは何か? の定義から始めないといけないかもしれませんね。(星田)


A. hanzouさんから

 犬は「ワン」、猫は「にゃぁ」。
 これは人間からしたら鳴き声だろうけど、彼らからしたら言葉である。そして、彼らからすれば人間の言葉も鳴き声と一緒だと思われる。ただ人間の鳴き声は種類が非常に多いってことだと思う。

こういう御回答が多かったです。(星田)

A. 藍色狸さんから

 動物だって、話をしています。ただし、それは人間には分からない言語でですが……。
 そもそも、言語というものは、つまりは相手に何かを伝えることができればよいのです。そういった意味で、手話や点字も言語に含まれます。
 これは、動物にいたっても同じことがいえるのではないでしょうか。犬は「ワンワンワン」、ネコは「ニャンニャンニャン」、アヒルもカエルも「ガーガーガー」と鳴きますが、これらすべて言語です。それぞれ、犬語、ネコ語、アヒル語、カエル語です。彼らはその音の妙な違いや、話しているときの状況によって意味を使い分けているのです。
 これは、相手に何かを伝えることができるので、立派な言語ということができるでしょう。
 ただ、人間にとっては単なる動物の鳴き声にしか聞こえないのです。それは、犬やネコにとっても同じことでしょう。
 言い換えれば、私たちにとって私たちの知らない言語、例えば「古代言語」や、私にとっての「英語」、「ヘブライ語」、「ドイツ語」みた言語も同じなんです。
 知らないから、使えないから単なる「ワンワンワン」「ニャンニャンニャン」「ガーガーガー」「セシュレシュボン」としか聞こえないのです。
 長くなってしまいましたが、私の見解はこうです。
 結論、犬やネコも話している。ただ、人間がその言葉がわからないだけで。だから、人間だけが話が出来るわけではない――です。

なるほど。
 問題は、たとえば、赤ちゃんの泣き声を「言語」としてとらえるかどうかですね。感情やある程度の欲求を伝えることはできるようですが……。
(星田)

A. 音橋彼哉さんから

 端的な答えは、他の動物が「そう言う構造をもっていない」そして「それだけの知能をえていない」の2点ではないでしょうか。
 たとえばオウムが声真似をするだけの声帯を持っていたとしても、それを言語とはみなさないと思います。意味がわかって、それを駆使しているわけではないからです。
 逆に十分な知能を持つチンパンジーを教育した結果、手話などを駆使し、意味を理解してコミュニケートした事例はありますが、声帯が言語を駆使するのに十分な構造を持っていませんでした。
 だたし、これは「人間の」言葉が話せない理由です。「バウリンガル」「ニャウリンガル」の存在が示すように、犬や猫も意思を持って意味を理解した、独特の言語を駆使しているともいえます。さらに、イルカなどは独特の言語でコミュニケーションし、さらに、すんでいる地域で方言すらあるそうです。そう考えると、人間が理解できないだけで言葉を話しているともいえます。

A. シルバーフォックスさんから

 そもそも、人間だけが言葉を話すという考えが間違っていると思います。
 人間は人間同士だけで言葉で意思の疎通を行っています。他の動物と言葉で意思の疎通を図ることは不可能でしょう。
 他の動物は意思の疎通は行わないのか? 実はそうではありません。オオカミやライオンは狩をする際に仲間とちゃんと意思の疎通が行われています。それは、人間には分からない、同じ動物同士でしか分からない言葉のです。他の動物も同種なら分かる言葉で会話していると思います。イルカや鯨は仲間同士で会話することが分かっています。

A. みきこんさんから

 その1:脳がおおきくなった。
 人間は、二足歩行や肉食になったことで脳が大きくなりました。言葉を理解するには、まず頭が良くなくてはなりません。日常的に言葉を操ることで、更に脳が進化したのでしょう。

 その2:声帯
 人が人になる前には20種もの祖先・親類がいたと考えられていますが、ホモ・サピエンスはたまたま(?)声帯が長かったため、猿のようなキーキー声じゃなく、さまざまな音域で声を出すことができました。声を使って、危険を知らせる、誰かを呼ぶ、かけ声など使い分けが生まれ、どんどん言葉というものに発展していったのではないでしょうか。

 その結果、言葉を操ってコミュニケーションをとることで、ヒトは経験や知識を次世代に伝え、より効率的に食料を確保できるようになり、豊かになっていった――と考えられています。

A. ねぃのぅさんから

 まず、2足歩行ありき。そして、そのために、声帯、ノド口腔の部分での空間で、音が共鳴しやすくなりました。
 進化の過程で幾つもの滅亡の危機を乗り越える段階で、情報伝達の必要性に迫られたのでしょう。
 特にヒトは、顔の表情筋が霊長類は発達しています。また、口腔部分で共鳴した音は、唇のやわらかさで、細かい音を区分できるようになりました。犬や猫は、表情筋も乏しく、唇自体で音の調節ができません。

A. S・Tさんから

 人間の他にも言語を使う動物がいますよ。それはイルカです。
 イルカは哺乳類のなかでもかなり賢い動物ですよね。彼らは、泣き声で何百もの言葉を使い分けているんだそうです。動物でも高度に進化したものは、言葉を話せるみたいですね。
 ところでイルカの言語に関して、最近たいへん興味深い話を聞きましたので、多少ポイントがそれるかもしれませんが書かせてください。
 言葉を話すことのできる代表選手はもちろん人間です。でもだからと言って、何百年
前かに最初に出会った日本人とアメリカ人は、言葉が通じなかったはずですよね。
 これと同じことがイルカの世界にもあるんだそうです。つまり、日本近海のイルカが、アメリカ沿岸に住むイルカと、太平洋の真ん中で出会ったとしても、彼らは言葉
が通じないんだそうです。面白いですよね。イルカには、単に言葉だけでなく、社会
的な言語まで存在するってわけです。われわれ人間みたいに、イルカたちも必死に身
ぶり手ぶりでコミニュケーションしようとするんでしょうか。
 そんな心配をしてたらなんと、イルカの世界にも通訳イルカという存在がいることが、最近になって確認されたんだそうです。人間だったら、ハワイの日系人みたいな
もの? 意思疎通できずに難儀する二匹の中間に入って、一生懸命おせっかいをやいてあげるんでしょうかね? 通訳イルカは。想像しただけで楽しいです。

あんりU・ω・Uさん、Maverickさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。