--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.411(2005.01.20)

Q. ミシェルさんからの疑問

 仕事でよく飛行機を利用するのですが、どうして今まで疑問に思わなかったのでしょう?
 座席のポケットに入っているイヤホンというか、ヘッドホンというか。あれって、よく見なくてもただの管ですよね? 電気のお世話になっているとは思えない。あれで音が聞こえるのって、いったいどういう仕組みで音が聞こえるのでしょうか? 座席まで、「音」が来ているの?


A. 浜猫さんから

 飛行機のヘッドホンですが、あれは聴診器と同じ仕組みです。
 試しにヘッドホンの端子を指す穴に耳を当ててみてください。音が聞こえるはずです。つまり、伝声管と同じで、音の振動を管の中の空気で伝えているわけですね。
 外部に音波が散逸しないので、かなり遠くまで伝わります。

A. ガオさんから

 今回ご質問のヘッドホンというのは、ゴムチューブのようなヘッドホンのことですよね?
 あのヘッドホン自体は電気を全く使ってないと思います。 座席の差込口からヘッドホンを通じて耳に伝わってきているのは、空気の振動だと思います。
 その理由として、ゴムチューブを折り曲げると音が聞こえにくく(あるいは全く聞こえなく)なってしまいます。
 また、あのヘッドホンを使って友人と面白いことをしたことがあるので報告します。友人が機内にノートPCを持ち込み、音楽を再生しようとしました(PCなどの電気電子機器類は離着陸のときは使わないでください)。常識で考えるとあまり大きな音は出せませんよね? また機内ではエンジン音などの雑音もありほとんど聞こえる状態ではありませんでした。
 そこで、座席前ポケットにあったゴムチューブのヘッドホン使ってみました。PCのスピーカーの近くに座席の差込口の方を当てて、ヘッドホンを耳にかけると音楽がよく聞こえました。
 あと、ヘッドホンをささずにボリュームを最大にしていたら、かすかにですが音が聞こえてきました。そこで、差込口のところに指を当ててみるとわずかですが、振動しているのを感じました。
 座席の差込口の中はどのようになっているかわかりませんので、その部分は詳しい方に回答をお願いしたいと思います。

A. kuDさんから

 確かに仕組みは疑問に思わなかったですね。普通のヘッドホンだと盗難に合うから「ただの管」にしていると思いますが……。
 仕組みは、管を挿す部分にスピーカーが入っているのではないでしょうか。そこまでは電気で来ているはずです。でなければチャンネル変更なんてできないですから。
 自分は飛行機に乗るときはイヤホンを持って行きます。モノラルですが、一応ミニジャックを挿す部分も、管を挿す部分と併設してありますよ。

A. glucoseさんから

 音というのは空気の振動なので、飛行機のヘッドホンもただの管の中に音の振動が伝わってきていると思っていました。だから折ったりすると聞こえなくなっちゃいます。
 ただ、エールフランスに乗った時はチューブではなく普通の電気式のヘッドホンでした。
 また、CTスキャンのように体の中を輪切りにして画像化するMRIは、磁気を使用しているため、中に金属は一切持ち込むことができません。技師からの指示や検査中のBGMを聞かせるために使われるヘッドホンはやはり管タイプになります。

A. Picorinoさんから

 座席のコントロールユニットの中にスピーカーがあります。そこから音を引っ張る管が、あなたが「ヘッドホン」と考えている物体です。伝声管(伝音管)とでも言えばいいのかな。
 一般にコントロールユニットにはこの音の出口と、本当のヘッドホン用のジャックが付いています。エコノミーでは「管」、CやFクラスではヘッドホンと使い分けているようです。
 特にFではノイズキャンセラー機能(周囲の雑音と逆位相の音を発生させ雑音を打ち消す)付きヘッドホンにするなど差別化をしているところもあります。
 では、なぜこんな差をつけるのか。
 まずはクラス毎の差別化。値段の違い。清掃コストの違い(耳当て部分を交換あるいは消毒する)。そして、盗難の被害の違い(もってく人が結構いると聞きます)。
 ちなみに、運賃は欧州だとだいたいY:10万、C:40万、F:80万?くらいかな。往復燃料だけでも1人当たり1000リットルかかるからYなんて儲かりません。だからヘッドホン1個持ってかれるだけでも困るんです。たぶんいちばんの理由はこれでしょう。

Jun Penskeさん、あきあきさん、なぞなぞすき^^;さん、レガシーさん、三銀杏さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。