Q. ピチピチソーハッピーさんからの疑問
駅の階段に関する疑問です。
上りと下りの人を分けるために、一本の手すりがある階段があります。
この手すり、ちょうど真ん中でなく、片方が広く片方が狭いようなっている場合が多いのです。なぜ真ん中でないのでしょうか? どんな理由があるのでしょうか?
A. しげ3さんから
楽しく拝見しています。
駅の階段の手すりの件ですが、広い方はホームから改札に向かう側だと思います。
ホームに向かう人は同じ電車に乗るにも多少の時間差がありますが、ホームから改札に向かう方向は、電車が着いて同時に降りますので、広くないと長蛇の列になってしまいます。
A. ぷちゃんから
手すりは、一方はホームから「降りる人」たちの流れ、もう一方はホームに「登る人」たちの流れを区別するためのものですが、なぜその位置が違うのかといいますと、単純にそれらの人たちの流れの「タイミングの違い」を考えれば解決します。
「登る人」たちは、「特に決まったタイミングで集まってくるわけではない(三々五々)」なので「狭い通路」で十分であるのに対し、「降りる人」たちは、「電車が到着した途端、ドーっといっせいに降りてくる」わけですから、登る人たちとは逆に「広い通路」で一気にさばかなければならないわけです。
そういった点を考慮し、通行区分を表示したうえで、決められた広さのほうを通ってもらう、ということでスムーズに流れを導いているわけです。
A. 鰻田社会科雄さんから
駅のホームというものは、「来る人(電車に乗る人)」はバラバラの時間で来ますが、「去る人(電車から下りた人)」は一度にドッと去ります。
たとえば、電車の間隔が10分間で、乗る人降りる人がどちらも100人だとすると、来る人は平均6秒に一人ですから、一列分の階段の幅があれば、まァ充分です。
下りる人は、100人が一度に階段に殺到しますから、2秒に一人ずつ階段を通る(降りきる、上りきるではなくて、ある地点を通過する)として、一列分の幅の階段しかなければ3分20秒もかかってしまいます。1分以内に全員が階段を通る為には、4列分以上の幅がなければなりません。
こういうわけで、手すりは左右不均等の幅になっているのです。
A. MMPAPAさんから
駅の階段の手すりの位置というよりも駅の出入りする人で、降車する人と乗車する人の差から来ています。
たとえば、5分間隔で電車が発着し、乗車する人が1000人、降車する人も1000人と仮定します。
すると乗車する人は、ほぼ等間隔に1分当たり200人のペースでホームに到着します。しかし、降りる人は一度に1000人がホームにやってきます。この人たちを速やかにホームから出さないと乗車する人がホームに入れないなどの混乱が予想されるので降車する人の通路が広くしたりとしています。
実際には、時間帯によって乗客の数も違うし乗車客と降車客の割合も違いますし、イベント会場の有無など複雑な要素が絡んでいます。
また、電車が着いたときに、大勢の降車客が通路をふさいで乗車客が通路を通れないことがありますが、極端に通路を狭めておくと心理的にその通路を利用しにくいので乗車客用の通路が自然と確保されるというメリットもあるようです。
A. Picorinさんから
交通量に応じて、多い方が広い方を使うためです。
たとえば朝のラッシュとき、到着が多い駅は出る側が広い方を使うわけです。いちいち指示しなくても必然的にそうなります。逆に退勤時刻では入る側が広い方を使います。
交通量はつねに半々とは限らないのです。
同じような手法は橋でも見られ、信号機で中央の車線の通行方向を切り替えることで、交通量の偏りに対処します。たとえば、サンフランシスコの「ゴールデンゲイトブリッジ」やバンクーバーの北側の橋「ライオンゲートブリッジ」がそうです。
★とんとんさん、つかささん、キノタクさん、zapさん、レガシーさん、Yackyさん、いんべひろしさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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