Q. 西城さんからの疑問
困りました。先日、子どもに聞かれたのです。
「この指は、何ていうの?」
といいながら、足の指のいちばん太い指のとなりの指を指しているのです。
「う〜ん」
「いちばん太いのは、親指でもよさそうなんだけど……。この指で人は指さないし……」
子どもの言う通りです。足の指にも、何らかの名前がそれぞれに付いていそうなものですが、ご存じないですか?
★ほぉ〜。確かに、あの指を「薬指」とも言いにくいですね。そもそも、足の指を「指」と言ってもいいのかな?(星田)
A. やまおさんから
医学的には、足の第1指、第2指、……、第5指と呼びます。
足の指に「親指」「人差し指」というような名前はありません。
A. くわふるさんから
名前はあります。親指、人差し指というような名前ではありませんが、ちゃんとあります。
内側のいちばん太い指(足の親指?)から第一指、第二指…、と。多分そうです。
A. こみゃんさんから
足のゆびは「指」ではなく「足偏に止める」と書いて「趾」で表します。だから、足のおやゆびは「拇」+「趾」で「拇趾」ボシといいます。拇趾基関節は痛風発作の起こりやすいところです。
ほかのゆびもたぶん、示+「趾」、中+「趾」、 環+「趾」、 小+「趾」っていうように思います。
A. レガシーさんから
内側から拇趾、第二趾、第三趾、第四趾、小趾というのが正式名称のようです。
拇趾のことを第一趾、小趾のことを第五趾と呼ぶこともあるようです。拇趾が外側に反ってしまう症状を外反拇趾と言いますね。
A. ルチアーノ・パパクニさんから
足の「ユビ」のそれぞれの名前ですか〜? 考えたこともなかったですねぇ!
結論から言うと、俗語では恐らくないと思います。
医学的には、手の「ユビ」は「指」、足の「ユビ」は「趾」と書き、区別しております。ですからきつめの靴を履いてなるアノ症状は「外反母趾」と書きます。
英語でも、手指は「finger(ただし母指はthumbと別)」、足趾は「toe」と区別しております。また、手指では、それぞれ母指、示指、中指、環指、小指と言いますが、足趾では、母趾と小趾のみで示趾、中趾、環趾という言い方はしません。
しかし、だいたいは右第T指(右手の親指のこと)とか左第W趾(左足の薬指?のこと)とかギリシャ数字を用いて記載します。
まあ、医学的には以上のようなわけですが、日常的には恐らくそれぞれの足趾の呼称はないでしょうね。これは、足趾が手指ほどには、単一では機能を有さない(何かを指したり、指輪をしたりなど)からだと思います。
A. あさしおさんから
以前、病院に行ったときに、症状を書く紙に、「足の親指と人差し指の……が痛む」みたいに書いて渡したときのことです。皮膚科の先生に、
「足の指は、親指・人差し指じゃなくて、『第1趾(だい1し)』『第2趾(だい2し)』と呼ぶのよ」
と言われたことがあります。
つまり、親指に相当するいちばん太い指が「第1趾」、赤ちゃん指に相当するいちばん小さい指が「第5趾」ということだと思います。
足の指の名前は、手のように分かりやすい呼び名はないんでしょうかね。
★いやいや、第1趾、第2趾……の方が分かりやすいですよ。ただ、情緒がないだけ……。(星田)
A. ざ〜さんから
解剖学的な定義では、足の指は親指とあと4本はみな小指です
それでは医療の現場ではどの指か区別がつかないから、T趾、II趾、……、X趾としています。
この場合、ローマ数字を使います。理由は、序数の意味をはっきりさせるためです。1、2、……、5では、5は1より大きい数字を意味しますので、序数という意味からローマ数字です。でも、これは決まりごとではありません。
★通りすがりさん、麻生有美さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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