Q. ゆんさんからの疑問
天ぷら屋さんで、 板前さんがタネを衣につけるときに使っているお箸は、すごく太いですよね?
あれってなぜですか?
★確かに! 太い方が便利なのでしょうけど、どういう点で便利なのでしょうか?
私は、なすの天ぷらが大好きです。(星田)
A. ごまさばさんから
天ぷら屋さんの箸が太いのは、私も疑問に思っていました。
私なりにあれこれと考えて、これだ!と思ったことがあります。
その理由とは、天ぷらは高温の油を使います、天ぷらを揚げるときに使う箸が金属製だと熱が伝わってきて、ともて持っていられないと思います。まずこれが木(竹)製の箸を使う理由だと思います。
そして、本題のなぜ太いかですが、木(竹)製だと、高温の油で焦げてしまい、どんどん短くなってしまいます。イメージとしては、箸の先端から燃え尽きていると言った感じでしょうか? ですから、箸が短くなるのをすこしでも防ぐために太めに作っているのではないでしょうか?
太いと減りにくい→短くなりにくい→長持ちする。
こんな理由だと思いますがいかがでしょうか?
A. さらんさんから
お箸が太けれはそんなにかき混ぜなくて(粘りがでなくて)すむからでは?
薄力粉を使用するのも粘りを出さないためですし……。
A. アンギラスさんから
天ぷら屋さんが使うお箸が太い理由は……、
1.衣を混ぜすぎないようにする。
細いお箸で溶いた衣の中を触っていると、小麦粉の中のグルテンが粘り気を持ってしまい、サクっと揚らなくなります。
2.油の中に入れた後、フワフワ感や見た目を良くするために衣を箸を使ってかけやすくするためでしょう。
天ぷらネタを油の中に入れて後から、衣を振りかけて飾りにするとき、太い方がたくさんの衣を一度にかけられるので便利だからです。
A. ふぇんりるさんから
天ぷら屋さんでは、家庭で料理するのと違い、一日に何百ものタネを揚げます。油のはねや、腕や指先への負担を軽くするため、太くて長く軽い菜ばしが好まれます。
また、太さのある箸の方が、油の酸化による交換のタイミングの感触を箸先から感じ取りやすいです。タネに衣をつける菜ばしも同様に長く太いのも、箸のサイズが極端に異なると、手先の感触が変わってくるからではないかと思われます。
また、野菜・魚介類など、それぞれのタネによって、火の通り易さが異なるため、油の温度の微調整する必要があります。油に衣を数滴たらして、揚げ玉の揚がり具合から温度を判別するのですが、このとき、ある程度太い箸の方が、適度な大きさの揚げ玉を作ることができるのが、太目の菜ばしが好まれる原因ではないかと思われます。
A. てつごんさんから
太い端を使うと、細い端よりも衣が混ざりにくい点がいいと言うことが一般的です。
それと、私は居酒屋のアルバイトで天ぷらを揚げていたのですが、天ぷらはただ衣をつけただけでは、お店で出るような衣がトゲトゲした感じ(表現しにくいのですが……)、店では「はなを咲かせる」と言っていました。おいしく見せるためですね。
そのようにするためには、ネタに衣をつけて天ぷらを揚げている途中にネタに衣をたらし、油の中に箸を入れて揚げているネタをトントンと叩きます。そうするとうまくふぁっと衣が広がってあのようにおいしそうな衣のつき方をします。
衣をたらすために、箸で衣をすくうのですが、とろとろの衣は細い箸より太い箸のほうがすくえる量が多くやりやすかったです。
これが、もう一点の理由であると思います。
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