Q. ライラックさんからの疑問
星田さんのお宅にも、ツバメがやってきたようですね。私の家にも毎年やってきますよ。
うちのツバメ(って言っても、私の所有物ではありませんが……)は、駐車場の天井に巣を作っています。これも、毎年のことです。できあがった巣は、低い台にでも乗って手を伸ばせば届くか届かないかの高さです。
で、毎年思うのです。こんな低い場所に巣を作って、人間から危害を加えられたらどうするの?
それにひきかえ、スズメは賢いですね。簡単には人間の手の届かないところに巣を作ります。
どうして、ツバメはあんな低い位置に巣を作るのでしょうか?
★言われてみれば、そうですね。ツバメはすぐ近くに人が居ても、平気でやってきます。(星田)
A. 朝霧圭太さんから
たしか、ツバメは人間と他の天敵を天秤にかけて、人間を選んだということだったように思います。一旦そうとなれば、人間に近ければ近いほど、メリットが大きくなります。近くに人の気配があれば、天敵はまず近寄れなくなるからです。駅や商店など人通りが多いところほどツバメの巣が目立つのは、偶然ではないわけです。
あの糞には閉口しますが、毎年、知らず知らず
雛鳥が巣立つのを心待ちにしている自分を発見します。
A. 雪風さんから
ツバメが家の壁など人間の近くに巣を作るのは、蛇や猫などから卵や雛を守るためだと聞いたことがあります。人間がいれば、蛇や猫などは近づいてきませんから。
またツバメは人間が襲ってこないことも本能的に分かっているのではないでしょうか。
ツバメにとって人間は卵や雛を守ってくれるのに都合の良い存在として捉えているのだと思います。
A. ふぇんりるさんから
ツバメは、農作物を荒らす害虫やシロアリを餌にする益鳥として、昔から人間に大事にされてきました。ツバメが民家の軒先などに巣を作るのは、人間に攻撃されることがないからです。また、人間が住む場所には、ツバメの天敵となる他のカラスや蛇などの動物が近寄らないというメリットがあります。他の鳥類とのテリトリー争いもないので、非常に都合が良いわけです。
一方、スズメは農作物を荒らす害鳥として、駆除の対象となっていました。そのため、人間には簡単手が届かない場所に巣を作るのです。
A. ヒイロさんから
ツバメの天敵は、もともとは人ではなく、雛を狙うヘビやネコ、大型の鳥類などです。これらの天敵に対して、ツバメの親はあまりにも非力で襲われたらどうしようもありません。
そこでツバメは、逆にヘビやネコが近寄りにくい人の側に巣を作るようになったということです。つまり、人の側や人の目に付き易い場所に敢えて巣を作って、人を巣のガードマン代りに使っているということのようです。
A. Pすけさんから
ツバメの巣が低いところに作られる理由ですが、それが本当であるかどうかを証明する方法がないのと、ほとんど都市伝説のようなものを脱しない説明なので回答を遠慮しておりましたが、なかなか回答が集まらないようなので、メールさせていただきます。
ツバメの巣が人間の生活域に極めて近いところに作られるのは、ツバメはとても弱い鳥なので、敢えて人間のそばで子育てをすることで、外敵を寄せつけないようになったと聞いております。
たしかに、ツバメは害虫を餌にしこそすれ、作物を食害することはないので、人間(特にアジア人?)がツバメを大切にしたというのは、あながち間違いではないかもしれませんね(子安貝の言い伝え等)。
そして、よくずっと小さなスズメに巣を乗っ取られているというのを見たり聞いたりしていると、本当にお人好しというか、弱い鳥なんだなと思ってしまいます。
A. ともやさんから
ツバメとスズメは大きさも似ていますので、スズメにとってツバメの巣は結構快適な我が家として使えるようです。
それに加え、スズメはかわいいイメージがある(舌切りスズメとか)にもかかわらず、結構やくざなところがあって、ツバメからマイホームを奪うことがあるそうです。
でも、スズメは人間との関係ではかなり警戒心を持っています(害鳥としての歴史がそうさせるのでしょう)。だから、ツバメはスズメに乗っ取られないように人間の生活のすぐそばに巣を作るのです。
A. ごんたさんから
外敵から身を守る為の手段と聞きました。人間が居る為、大型の肉食鳥が近寄らない、しかも人間には届かない所に巣を作るのは実に賢い鳥だなあと感心させられます。
農家では、害虫を食べてくれる益鳥であり、軒先にツバメが巣を作ると縁起が良いと言われるため、玄関を開けっぱなしにする家が昔は多くありました。
余談ですが、ふんなどが嫌で、巣を作られたくない場合は、軒先に赤い色の布を帯状にしたものを引っ掛けておくと、蛇と思ってツバメが近寄りません。巣を壊すような残酷なことをせずにツバメを遠ざけることができます。
A. 舞武さんから
意外にも、ツバメの習性に関しては解らないことが多いらしいですね。
ツバメが人の家の軒先に作るのは、他の鳥から身を守るためらしいです。つまり、他の鳥に比べて人間の方がツバメを襲わないことを、経験的に知っているということですね。確かに、人間はむやみにツバメの巣を落としたりしませんから。よく考えれば不思議ですね。
昔から、スズメやカラスは特に農家の人間にとって害鳥となりますから、積極的に追い払っていました。しかし、ツバメは特に人間に害を及ぼさないため、燕を襲うようなことはしていません。また、ツバメを食用として捕獲することもほとんどどないようです(巣なんかは食材としてますが……)。
こういった背景から、長い時間をかけて徐々に人間の近くが安全だとツバメが認識して言った結果、今のように人の軒先に巣を作るようになったのではないでしょうか?
実際、農作がメインでスズメを「害鳥」としていた日本のスズメは、人間を見ると真っ先に逃げ出すのに対し、イギリスのイエスズメなんかは、人の手に乗ってのんきに餌を食べるくらい、人間に懐いており、人間が対象の鳥に対してどのような行動を取ってきたかという歴史がかかわっているのではないかと思います。
★どらさん、ufufuさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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