Q. こうじさんからの疑問
よく行く飲み屋さんで、マスターから、本日のおすすめの品として、モンゴウイカがあると言われ注文しました。
モンゴウイカが出されて食べている途中、ふと疑問が浮かびました。
イカの足は「ゲソ」とよく聞くが、「ゲソ」とはそもそもなんだろう?
「下足」? 足は下にあるのは当たり前! 「ゲソ」とはなんだ?
また、イカに対してタコの足は? 「蛸足」だとコンセントの配線方法で、やってはいけないことの代表で、タコの足自体はなんというのだろう?
――などいろいろ考えネット等で調べたのですがわからず、星田さんのサイトを思い出しメールを出しました。
★というわけなので、タコの足をよろしくおねがいします。(星田)
A. 麻生有美さんから
イカの場合、エンペラ、胴体、イカの足と分けて食べますし、分けて調理することもあるので、イカの足……足……下足……げそ……と、名前がついたのです。
タコの場合は、胴体と足と別々に食べることはすくなく、主に足を食べるので、タコはタコだけで通じるので、タコの足に特別な名前は付きません。
ただ、吸盤は、吸盤だけで食べることもあって、方言かもしれませんが、吸盤だけの特別な呼び方があるようです。今は、忘れましたけど……。
ということで、タコの足の特別な呼び方は、ありません。
A. ごんたさんから
イカは胴体も食べるので足と胴を分けて呼ぶ必要がありますが、タコの場合、足だけ食べるので「タコ足」のように呼び分ける必要がないからではと思います。
タコって胴体が売っているのを見た事がないのですが、鮮度が保てないとか、不味いとかの理由でしょうか?
A. 黒男さんから
「げそ」ですが、下足と書き、下足……ようするに外履きから来ているようです。
ですが、なぜ「げそ」というのかはよくわかりません。推測ですが、昔はあまり食用として用いられておらず、捨てられて散らかる様子が、脱ぎ散らかされた靴にたとえられたのではないでしょうか。
ちなみに烏賊の絵を書くとき、たいていは耳と呼ばれる「鰭」を上にして描きますが、烏賊は頭足類なので、正しくは足(正確には腕)が上になります。
A. 舞武さんから
まず、「ゲソ」の語源ですが、「下足」から来ているそうです。これは、船頭の下足番が、十足一組でまとめていたことから、10本あるイカの足をこれになぞらえて「ゲソ」と呼ぶようになったそうです。
ということなので、「イカだからゲソ」というより、「10本足だからゲソ」と呼ばれるようになったわけで、タコの方に対となる言葉があるわけではなさそうです。
A. トロントの雑草さんから
語源は下足(げそく)です。
公共の場で履物を履き替えるところのことで、昭和30年代までは、銭湯、料理屋、または病院等で履物を脱ぎますと下足番のおじさんが番号のついた下足札と上履きをくれました。その後、人件費の高騰によって下足もだんだんとセルフサービスとなり、私が日本を離れた昭和45年頃には、一部の高級料亭にのみ下足番のおじさんが見られましたが、今の日本では如何でしょうか、あれからもう35年が経ちました。
さて、イカはもともと身を食べるもので、生意気な江戸っ子はいきがってイカの足をちょっぴりさげすんでゲソと呼びました(本当は足の方が旨いんですがね)。
比べて、タコはもともと足を食べるものです。したがってタコといえば足のことで、たまに茹でダコの頭が買えますね、これはタコの頭といってワサビ醤油で戴くととてもおいしい。
先日、懇意の魚屋さん(ギリシャ人です)から電話があり、新鮮なイカが入ったのですぐに取りに来るようにとのことでした。さっそく、三杯戴いて、身は刺身に、そしてゲソは軽く茹でていただきました。こういうときのために醤油とワサビは決して欠かせません。もちろん日本酒も欠かせません。
A. 異邦人さんから
はっきり申し上げますと「タコの胴体は食べられます」。特段不味いものでもありません。お客様が買わないものは店頭に出てまいりませんので(^^;
皆さんがお買いにならない理由としては、
「店頭に無い(言えば出てまいります)」
「タコの足の方が見栄えがする」
または、
「外套膜が食べずらい(内側にある黒い幕を取り去ればいいの)」
話のネタにでもするつもりでお魚屋さんで「タコの頭」を皆さんお買いになってはいかがでしょうか? 1匹分でも足なら数千円から1万円を超えますが、頭なら数百円で買えます。
★JINさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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