Q. こいこいさんからの疑問
野球選手だって人間ですから、トイレに行くと思うのです。もし、守備のときにトイレに行きたくなったらどうするのでしょうか? 行きたくならないのでしょうか?
何度か球場に足を運んでいますが、そんな光景を見たことがありません。
ルール上、何か規定はありますか?
★守備の持ち場を離れない――なんてルールがあったとしても、トイレが我慢できなくなったら、そのときは……、どうするのでしょうか?
こいこいさんは、カープファンですか?(星田)
A. 鰻田社会科雄さんから
まずおしっこの方ですが、私達普通の人間だって、10分や20分我慢することはできますよね。まして野球選手は試合前に水をがぶ飲みしたりしません(体が重くなる)し、汗をかいてむしろ体内から水分は不足するのですから、おしっこをしたくて我慢できなくなるなんてことはありません。攻撃の時間にトイレに行けばいいのです。
また、うんこの方ですが、野球選手は試合の直前には食事をしたりしません。数時間前には軽い食事をすませ、試合前の軽い練習をしてから試合に臨みます。その間に、「健康な胃腸の場合の普通の排泄」は済みますから、これも問題ではありません。
さて問題は、下痢をしているときですね。下痢は本当に急に来るわけで、野球選手でも守備の時間に突然来れば、耐えられないかもしれませんね。
しかし、そもそも下痢をしているということは、コンディションが悪いということであって、そんな選手が試合に出ること自体が問題ですよね。 野球選手はコンディションを最高に整えて試合にのぞむものであり、それができない選手は控え選手と交代させられてしまいます。だから、そんな選手は監督から強制的に休まされる(あるいは二軍落ちして自然に消えていく)ので、めったにいないのです。
また、レギュラーを外されないために、多少の体調不良は隠し無理して試合に出るならば、その選手は強力な下痢止め薬くらい飲むでしょう。
それでも、本当にどうしても下痢でもらしそうならば、それは急病になったということなのですから、タイムをかけるでしょう。恥ずかしいので名目は、「足首をひねった」とか何かにするでしょうが、監督に申し出て控え選手と交代させてもらうでしょう。
問題なのは、選手よりもむしろ審判です。審判は神経を使うので胃腸をこわしやすいですし、守備も打撃もなく出ずっぱりです。また控え審判というのはあまりいません(予備要員は一試合に一人くらいか?)。
対策は、とにかく水分をひかえ、食事も試合のずっと前に消化の良いものを取るのみにする。体調の悪いときに主審のローテーションだったら、塁審の人と代わってもらう。下痢は強力下痢止めで止める。おしっこは、どうしても我慢できないときには、ズボンの裾を通してグランドに垂れ流す! のだそうです。
A. Yackyさんから
早めに行くようにしてるだけなのでは?
以前、長年審判をしている人が、TVのトーク番組で、試合中にトイレに行きたくなったらどうするか、と聞かれて、
「試合の日は出来るだけ水分を取らないようにしている、5回が終わったときのグランド整備のときまで我慢する、それでも我慢できなくなったときがあったが、試合を中断するわけにはいかないので、その場でパンツの中を濡らした」
と答えたのを聞きました。
A. ヒイロさんから
野球競技の公式ルールである「公式野球規則」では、4.03の項目に以下のような記述があります。
「試合開始のとき、または試合中ボールインプレイとなるときは、捕手を除くすべての野手はフェア地域にいなければならない。」
すなわちルール上では、球審が「プレイ」を宣告したときは、キャッチャー以外の8人はフェアグラウンド内にいないといけないことになっています。もちろんキャッチャーも所定の場所にいないといけません。フェアグラウンド内ではないだけです。
そのため、守備中にトイレに行きたくなった場合は、通常は「タイム」を要求してからトイレに行くことになると思います。
しかし、プレイ中はタイムを要求出来ませんので、ピッチャーが投球を終えるまで、もしくはアウトやセーフが確定するまでは我慢しないとならないと思います。
ただ4.03の規定には違反してもペナルティがなく、守備側のチームが利益を受けた場合のみ、そのプレイが無効になるだけです。
一応ルール上は、いきなりトイレに行くことも可能だと思いますが、当然その間は、その位置には選手がいないため、その後どういう結果になるかは一目瞭然だと思います。
しかしながらバッテリーの場合は、遅延行為やボークを取られる可能性があるので、いきなり行くことはできないと思われます。
A. ざ〜さんから
ちょっと違う視点から一言
野球のみならず、スポーツのプレー中は自律神経のうちアドレナリンによく反応する神経が昂ぶっています。これは、膀胱の出口や肛門を引き締める作用があり、同時にその反作用として、膀胱を緩め、腸の動きを弱める作用があります。ですから、通常テンションが高いときはトイレに行きたくなりません。
試合が終わって精神的な興奮が落ち着いた後も、身体的な興奮は続いていますので、トイ
レに行きたいという気持ちと裏腹に、あまりおしっこは出ません。
緊張するとトイレに行きたくなる人がいますね。そういう人は精神的な高まりほど、身体
的な高まりがないということでしょうか。
試合の途中で我慢ができなくなるときというのは、あまり身体が緊張していないか、緊張以上に身体条件が上回った(重度な下痢など)ときなどが考えられます。
★ぴんすけさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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