Q. こじまさんからの疑問
先日、ふと思ったのですが、虫はなぜ光に集まるのでしょうか? 昼間、光を避けている虫が夜、光に集まるのも不思議です。
そもそも、人類の有史以前は夜の光といえば、月とか火山とか山火事とか光る苔とか、そういうものしかなかったのではないでしょうか?
虫たちは人類が炎をコントロールし、光を自在に扱うようになって、ある意味「進化して」光に集まるようになったのでしょうか? 不思議でなりません。
★うちのクワガタは、夜にならないと出てきません。でも、明るくすると、すぐに隠れてしまいます。
一方、夜、電灯の光に集まってくる昆虫もいますよね。電灯の光の中に、何か秘密があるのかな?(星田)
A. まいたけさんから
空を飛べるタイプの昆虫は、基本的に太陽・月の光を目印にして方角を定めていると言われています。これは、どれだけ虫が移動しようとも、よっぽど時間が経たない限り太陽や月は必ず同じ方角にあるため可能となっています。
では、街灯はどうでしょう? これは、ちょっと移動するだけで相対的に光が差す方向が変わってしまいます。このとき、虫は「自分の飛んでいる方向がずれた」と勘違いしてしまい、「街灯の光が常に同じ方向に見えるように軌道修正」しながら飛んでしまうようです。すなわち、同じところを行ったり来たり。もしくは、延々とぐるぐる明かりの周りを回ります。
つまり、「街灯に集まる」のではなく、習性上「街灯から抜け出せなくなっている」と捉えるほうが正解のようです。
昼間は陰に隠れがちなのは、単に夜行性で、休むために物陰に隠れているのではないかなぁと。
A. KS奇跡さんから
昆虫たちはわれわれ人間と違って、赤の辺りが見えなくて、紫の外が(つまり紫外線です)見える、のだそうです。
蛍光灯の光は、どうしても紫外線が多く含まれるのだそうで、そういう理由で虫たちが寄ってくるのだと思います。コンビニ店頭等の「殺虫灯」は、紫外線が出るタイプのハズです。
A. しげ3さんから
虫が光に集まる理由ですが、虫は好きで光に集まっているわけではありません。虫は光源を基準にして行動しているうちに、光に吸い寄せられてしまうのです。
昼間は太陽の光は光源が遠距離のため、左右の目(光を感じる部分)に光がほぼ均等にあたりますが、夜の電灯や炎などは光源が近いため、左右の目に光が均等にあたりません。
虫は太陽も電灯も区別がつきませんから、左右の目に均等に光があたればまっすぐ進んでいると思い、均等に光があたるように動いているうちに、光源に近寄ってしまいます。
ちなみに、黄色系の光は虫に見えづらいため、黄色の電球にはほとんど虫は集まってきません。
もしかすると、夜の繁華街でお父さんたちが、飲み屋の明かりに近づいてしまう理由も同じようなものかもしれません。
★麻生有美さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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