Q. アンギラスさんからの疑問
市町村合併で、聞き慣れない都市が続々誕生していますが、日本の住所の表
示方法というか区分は、なぜいろいろあるんでしょう?
##県○○市××▲丁目●番地■号
##県○○市大字××字▲▲
△△県××郡○○村##
都道府県はいいとして、また、県の次の区分が市・町・村、これらは人口な
どにもとづくのでしょう。そこから以下の住所表示について、日本全国で機械的に統一する動きはあるのでしょうか?
また、「大字」「字」って由来はなんでしょうか?
★「丁目」を「丁」という地域がある――ってのは、以前に扱いました。(星田)
http://homepage1.nifty.com/tadahiko/GIMON/QA/QA281.HTML
A.
レンタカーさんから
答えではないのですが……。
以前、石川県に行きましたが、そこの住所にはカタカナで「○○町ウ30」みたいな住所だったと記憶しています。
あまりに唐突にカタカナが出てくるので覚えているのですが、レンタカーでその付近を走っているときは地図上に「ト」とか「エ」とか色々なカタカナが出ておりました。
あれは字とかと同レベルの文字なのか、丁または丁目と同レベルなのか、はたまたそういう地名なのか、この疑問を見て思い出したものでコメントさせていただきました。
★そうですね。私の父が石川県出身ですので、よく知っています。あれは、いったい何なのでしょうね?
また、本来の疑問への回答もお待ちしています。回答がすくない状況です。(星田)
A.
Gallyさんから
「日本全国で機械的に統一する動きはあるのでしょうか?」という部分に関してですが、私の知るかぎりありません。
「##県○○市××▲丁目●番地■号」というのは、住居表示でしょう。住居表示というのは、「住居表示に関する法律」に基づいて建物ごとに付された番号のことで、不動産登記簿に記載された所在地番や家屋番号とは違います。
A.
どんぶらこさんから
「大字」「字」は地番をまとめる単位です。
元来、字内に1から始まる地番が並び、それら字を束ねる格好で大字が付きます。これらは法務局の公図や土地登記謄本で確認することができます。私たちが一般的に目にする地図や住所などの表記もこの土地登記謄本に基づくものとなります。
この表記は国土調査法に基づく国土調査を行った場合に改められることが多く、その際に「大字」「字」という表記を省略する場合があります。
ただし、全ての市町村でそれらを省略する方向に動いている訳ではなく、国土調査を行ってもそれらを残している市町村もあります。また、「大字」「字」の片方だけの表記になっているところもあります。
一般的な住所に「大字」「字」という文字が入らない場合でも、土地登記謄本には記載されている場合もありますので、省略しても通用するものとして慣例化しているのかもしれませんね。
話題になっているカタカナの表記についてですが、国土調査の行われる前(いわゆる「旧公図」)では一般的な地番表記方法でした。今は数字のみで地番を表しますが、以前は土地を分筆したときなどに発生する枝番号にカタカナを使ったりしましたので、今も地番を束ねる単位としてカタカナ記号を使っている地域があるのかもしれません。
余談ですが、土地を表す方法は他にもあって、山林を管理するための林野庁管轄の「森林基本台帳」では地番とは別の土地番号で管理しています。 その際に土地番号を束ねる単位は「林班(りんぱん)」「小林班(しょうりんぱん)」などという呼び方をし、各林班に数字またはカタカナを冠して表しています。
A.現在、調査中です。情報ください。 [メール]
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