Q. HDさんからの疑問
ヒマワリについての疑問です。
よく「ヒマワリはいつも太陽の方を向いている」と言われますが、あれって本当ですか? もちろん、太陽が出ている間のことですが……。
で、ここまではよくある質問だったのですが、もし、太陽の方を向いているとしたら、あんな風に横を向いているよりも、上を向いた咲く方が有効だと思うのですが、どうしてヒマワリは横を向いて咲くのでしょうか?
★伊藤咲子の『ひまわり娘』を思い出します。好きな曲でした。
さて、これはかなりむずかしい疑問だと思います。答えられますか?(星田)
A. AtomuU・ω・Uさんから
ひまわりが上をむかないのは、種ができたとき、下に落ちないからではないでしょうか?
A. ごんたさんから
実家の裏に畑があって、ひまわりが何本も咲いているのですが、「いつも太陽の方を向いている」状態ではありません。
多分、日差しの強い方を向いて咲いているだけで、動く事はないと思います。
なぜ上を向いていないのか? それは雨水が溜まって種が腐るのを防ぐんじゃないでしょうか? 大きな花なので雨の重みで折れないように、とか……。
A. アンギラスさんから
ヒマワリにかぎらず多くの花は横を向いていて、それは恐らく雨対策ではないかと思います。
上を向いていて花の中に雨水が溜まったら花粉が流れたり、昆虫を誘う蜜が薄まったり、花が水の重さに耐え切れず折れてしまうかもしれません。
ヒマワリも受粉をする中央部分は、花弁が筒状ですので上を向いていたら、中に雨水が溜まって不都合が起きると思います。
上を向いて咲く花といえばチューリップを思い浮かべますが、チューリップは中央アジアが原産で雨が非常にすくない地域ですし、花の中に蜜が無く栄養がある花粉を食べるハチを誘うことによって種子を作ります。ですので上を向いていても支障がないからでしょう。
A. Yuuriさんから
「ひまわりは太陽の方向を向いている」というのはウソです。正しくは「日の出る方向を向いている」です。スペインの広大なひまわり畑などを見ると、すべて東を向いて咲いています。
ただ、つぼみの時期は太陽を追って東から西に首を振るらしいですが、咲くと動かなくなります。どうして横を向いて咲くのかはわかりませんが、花の形状から、上を向いてたら雨をそのまま受けて重くなってしまうような気がするんですが……。
A. CaskStrengthさんから
ずばり、「重いから」ではないでしょうか。
うちの庭で咲いている小さい花がたくさんつくヒマワリは、ほぼ真上を向いています。大きなヒマワリも、つぼみのときはほぼ真上を向いています。
日本は北回帰線より北なので、夏至でも太陽は真上ではなくすこし南側にあり、ヒマワリもわずかに傾きます。
さらに、朝夕は太陽高度が低いので、ヒマワリも水平に近い方向を向こうとします。
昼になって太陽高度が上がってきたからといって、あの重い花を上に向けるのは骨が折れます。
花びらが散って種が実ればさらに下を向いていき、最終的には大きな花ほどほとんど真下を向くようになります。
以上の観察できる現象から答えを「重いから」に導きました。
A. picorinoさんから
ひまわりにかぎらず、花のつぼみはふつう、花につながる茎の延長方向を向いています。当たり前の話です。ですから、当初、つぼみが小さいときは概ね上を向いています。しかし、完全に真上ではありませんので、だんだんつぼみが大きくなってくると、重さで傾いてくるのです。
植物は、太陽の光を効率よく受けるように、日陰側が伸びることで光に向く性質や、重力の反対方向に向くなどの性質を持っています。ひまわりの花も、つぼみのうちは全体的に(平均的に)太陽の光をたくさん受けられる方向に向くのです。
しかし、これも軸が成長しているときだけの話で、成長が止まったら、軸は硬くなって徐々に木のようになります。その方向で固まって変化はしません。
成長期であっても、朝から夕方にかけて首を振るような伸び方はできないはずです。
★いんべひろしさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
★こういう単純な質問に、しっかりとしたお答えをいただくと、感動しますね。(星田)
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