--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.477(2005.10.18)

Q. ばんちゃんからの疑問

 携帯電話を湯水のように使っている人がいます。特に、高校生が、じゃんじゃん使っているところを見ると、なんだか腹が立ってきます。
 もちろん、私も、携帯電話くらい持っていますが、できるだけ使わない努力をしています。メールで済むならメールで。近くに固定電話があれば、それを使います。
 それにしても、携帯電話の料金って、高くないですか? まず、基本料金が高い! 通話料金も高い! どうしてあんなに高いのでしょう? これだけたくさんの人が使用しているのに、会社は今の半額程度にする気はないのでしょうか? その方向性はないのでしょうか?
 電話機そのものを1円で売っているのを見て、なんだかなぁと感じました。

たしかに高いですね。
  じつは、私も、最近、機種を交換しました。0円でした。(星田)


A. 麻生有美さんから

 料金が高い? 当然了解しているものだと……。
 普通の電話システムでも,大型コンピューターを使い通話の整理をするので、コンピュータの代金、電気代、大型だから当然冷却するために……、と費用が掛かります。携帯電話は電波で繋ぐため中継基地が必要となり、受信アンテナなどの設備費、メンテナンスの費用も必要になります。そういうワウフラのために、通話料金が高くなります。

A. ポポンさんから

「携帯電話料金が高い」のではなく「携帯電話本体が高い」のです。
 では、なぜ携帯ショップでは値下がりも早く、「1円」端末があるのに携帯電話本体が高いのかというと、携帯キャリアから販売奨励金が出ているからです。細かな金額は知りませんが、端末を「1円」(0円でないのは、かつてのPHS端末タダ配り→わけもわからず中高生が契約→払う資金力なく社会問題化)で販売しても収入的にやっていける額の奨励金がキャリアから別にショップには払われるのです。そしてその販売奨励金の元が「携帯電話料金の高さ」につながっているものと思われます。
 端末が安くできるので契約が増え、契約をしてしまえば月々の使用料が携帯キャリアには入りますし、販売奨励金も出すことができますからさらなる契約増を見込むことができます。
 ここ数年で携帯電話はカメラ、ビデオカメラ、音楽プレーヤー、動画プレーヤー、GPS、電子マネー、ゲームなどなどの機能を盛り込んでいます。それを販売奨励金で、値段を抑えて魅力的に見せることで契約にこぎつけようという流れなんですね。
 しかし、携帯が普及した今、その販売奨励金を減らす方向に携帯キャリアは動いています。携帯電話契約はある程度取り付けたわけですからね。
 ちなみに機種変更に10ヶ月の使用期間の制限があるのは、販売奨励金関係のためです。1ヶ月ごとに機種変更されたら、使用料が1ヶ月しか入らないのに販売奨励金ばかり出て行って損してしまうためです。

A. 舞武さんから

 携帯電話業界は、インフラを広めるために、電話本体をタダ同然にしています。しかし、中に使用されている部品を考えれば、本来はもっと高価なものです。つまり通信会社が、携帯電話のメーカーと代理店にお金を払って、一般の人々にプレゼントしているのと同じような状況です。
 携帯電話の仕入れ価格が仮に平均5000円として、それを2000万人にタダ同然で広めるとするだけで、1000億円の損が生まれます(実際は、新機種は高めの価格を付けていますから、こんな極端にはならないと思いますが)。
 また、基地局一つ立ち上げるだけでもバカ高い支出が発生します。これも数十億から数百億といった単位です。こういった背景から、通信費で元を取らないと会社として経営が成り立たないわけです。
 すくなくとも現在はまだ、様々なインフラを構築しなければならない状況です。したがって、いちばんの安定収入源である基本使用量と通信料をまだまだ高めに設定していなければならないのです。

fukさん、bostonian4さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。