--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.479(2005.10.27)

Q. まろさんからの疑問

 小3の息子に聞かれて困ったのですが、「鬼ごっこ」という遊びについての疑問です。
 「追いかけるほうは、鬼って言うけど逃げるほうはなんて呼ぶの?」

と聞かれました。とっさに
「ごっこじゃないの」
と答えたけれど、ほんとは何と呼ぶのでしょうか?

「ごっこ」ではないでしょうね。「マグル」ってのは、違うかな?
 鬼といえば、「おじゃる丸」に出てくるキスケが好きだっピー。(星田)


A. はるあ316さんから

 「鬼ごっこ」は、鬼追いや鬼むけ祭といった神事からきているものが多く、この神事は神威のあらわれとして、鬼が民衆のあいだをあばれまわる演技で、『おこない(行法)』とよばれるものである。
 ――ということなので、「鬼」と「民衆」なんじゃないかと思います。

A. 八百万の神さんから

 疑問に答える前に、「鬼」って何でしょう? 人なんです。また、追われる方も人なのです。
 これでは答えになりませんね、この遊びは、昔の生活の中から生まれたという人と、説話からという人がいます。
 簡単ですが、鬼子母神の話をします。
 昔 女人の鏡と言われるほどの母と幼子がいました、あるとき神隠しにあったのか子どもがいなくなりました。母は、必死になって探しました。そして、我が子に似たような子をさらって来ました、また、子どもがいなくなってはいけないと思いった母は、生まれる前の赤子の様にお腹に隠せばよいと、その子を食べてしまいました。子どもがいなくなると寂しくなり同じことの繰り返しです。
 その後、この母は菩薩に助けられるのですが、これでお解かりかと思います。この遊びの場合、逃げるのは子どもなのです。

A. 麻生有美さんから

 鬼ごっこで、「鬼」以外は、「子ども」と呼びます、これは、夕方遅くまで外で遊んでいる子どもは、鬼にさらわれてしまうということから発生した遊びなんです。だから、「鬼対子ども」ということで、「どろけい」の「どろぼう対刑事」に相当します。

A. ポポンさんから

 20年近く前の記憶をたどると、「にんげん」と呼んでいたような……。
 鬼ごっこも「色鬼(にんげんがあらかじめ指定された色にタッチしているときは鬼は捕まえられない)」とか「高鬼(高いところに逃げたにんげんは捕まえられない)」とかありましたねぇ。

A. とらちゃんから

 「鬼ごっこの鬼じゃない人の呼称は?」の八百万の神さんの回答中の「鬼子母神」の話は初めて聞きましたが、「鬼子母神」の話は別バージョンの方が有名かと思います。
 元々はインドのお話しです。
 鬼子母神の食べ物は人の子ども。あるとき、お釈迦様が鬼子母神の子どもを一人隠します。鬼子母神は必死になってあちらこちらと我が子を探しますが見つかりません。
 困り果ててお釈迦様の所に相談にいきます。するとお釈迦様は、
「お前にはたくさんの子どもがいるのだから1人くらいいなくてもよかろう」
と言うと、
「いくら子どもがいようと1人として大切でない子はおりません」
と鬼子母神。
「ならばその1人しかおらぬ子どもが、お前に食べられた親はどうする」
と鬼子母神は諭されます。
 自分の行いを悔いた鬼子母神は「今日からは子供の守り神となります」と善神となることを約束し子どもを返してもらいます。
 そしてその日から人の子どもを食べる代わりに「ザクロ」を食べるようになったといいます。だから「ザクロ」は人の味がするとの説もあります。また昨今ザクロに含まれる成分が女性ホルモンに良い効果を与えるなど女性との縁も深いようです。
 そして善神になって角が取れたので「鬼子母神」の「鬼」の字の上のテンは着けないそうです。