Q. きくちゃんからの疑問
郵便切手に関する疑問です。
毎月のように記念切手が発売され、地域限定の「ふるさと切手」などを入れると年間何十種類もの新しい切手が発行されています。過去に発売された切手も使えますから、郵便に使える切手は何万種類とあると思います。あるいはもっと多いかもしれません。
郵便局では貼られている切手が本当に存在する切手かどうかをどのようにして判別しているのでしょうか?
担当局員が全種類を覚えているのか、スタンプを押す機械に全種類のデータが入っていて、スタンプと同時に判別しているのでしょうか?
また、パソコンを使えば簡単に切手を偽造することができます。そういう意味での真贋識別も行っているのでしょうか?
★そういやそうですね。硬貨や紙幣と違って、種類がたくさんありすぎて、チェックするとなると大変です。じつは、チェック何てしてないのではないでしょうか?(星田)
A.
麻生有美さんから
あるHPからの情報だと、一応、偽造防止は、されているようです。また、真贋の判別もできるみたいですよ。
A. こじまさんから
切手の全種を郵便局員は覚えていません。しかし、見覚えはあるというのが正解ではないでしょうか。
郵便局には正確な切手の発売情報があります。それに切手には独特の「風合」があります。これは印刷技術的に容易にまねができず、見なれた人には識別できるものです。
切手をシートで買うと、角の方に数色の小さな丸が入っています。これは、「色玉(いろだま)」と呼ばれるもので、その印刷物をどんなインクで刷ったかという手がかりになるものです。切手の場合、これに「特色(とくしょく)」という特別に調合したインクを使っていることが大半です。これは関係者が見れば簡単に判別できます。また図柄も郵政省の技芸官と呼ばれる技術者が作っており、極めて高度な技術が使われています。
余談ですが、私は芸大を卒業するおり、技芸官を志望しましたが技術的に無理でした。そして今はある印刷会社でデザイナーをしております。
普段から「同じ技法の」印刷物に親しんでいる者にとって、インクや紙、それに印刷技術の差は直感的に、そしてかなり正確にわかるものです。まして、非常に高度で繊細な技術で作られている切手は、郵政の職員ならば容易に偽物を識別できると思います。
実際問題として日本の切手はその額面以上の高い技術を駆使した、高度で特殊な印刷物です。熟練した郵政職員をだますほどのできばえのものは恐ろしくコストがかかるでしょう。
最近、世界最高の水準にある日本の切手も曲り角にきています。アニメ図柄が幅を利かせ、目上の人や外国人に出して喜ばれるような、レベルの高い図案の切手が減っています。
今出ているものの中では「ラフカディオ・ハーン」や「イサム・ノグチ」の肖像を描いた80円切手はエングレーヴィング風の格調ある切手だと思います。
A. ひでさんから
直接の回答ではありませんが、郵便局ではこんなこともやっているようです。
http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/info/2004/pic_new.html
「写真付き切手」のサービスです。自分の持ち込んだ画像そのものを「切手」としているのではありません。切手として使う部分の下部に、持ち込んだ写真をつけて売り出しているようです。
海外では、持ち込んだ画像そのものを切手にしているサービスも存在しているようです。
ただし、それだと、その切手が本物かどうかを判断するのが困難となります。そこで、図柄を印刷する際に、コードを特殊インクで刷り込み、それをセンサーで読みとることで、正規の切手であるかどうかを判断するようです。
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