Q. 恵夢78さんからの疑問
ホテルにチェックインすると、フロントで「お客様は××号室です」といわれてルーム・キーを渡されますが、あの部屋割りってどうやっているのでしょうか?
早めに申し込んだからって必ずしも眺めのいい部屋を割り当てられるわけでもないようですし。申し込んだ時点で決まるのか、それともチェックインのときに決められるのか、謎です。
★どうなんでしょうね。夏に泊まった札幌のホテルは、「この部屋をご用意しておきました」と言われました。(星田)
A. ほえぇさんから
宿泊施設によってまちまちみたいですね。
入り口に近いところとか、番号順とか、ルームメイキングの詰所の近いところからとか。部屋の位置は、だいたい受付時に決定していくようです。
また、仲介する旅行会社なんかとあらかじめここからここはA社等とか、直接予約はここからこことか、割り決めしている場合もあります。
A. 麻生有美さんから
ホテルの部屋割りは,クラスとグレードに分けて考えるとよいでしょう。
電話などで予約すると、一応クラス分けして部屋割りをします。そして、チェックインのとき、空いてる部屋から順番に割り当てします。
したがって、チェックインのときに申し出によって、ある程度グレードを変えることはできます。
クラスとは、シングル、ダブル、ツインです。グレードとは、エコノミー、エクゼクティブ、ファーストですね。
場所によって、禁煙室を選ぶこともでき来ます。
要望は、チェックインのときに詳しく言うと、良い部屋が取れるでしょう。
A. picorinoさんから
当然ながら、ホテルによって異なります。
決めるための要素には次のようなものがあるでしょう。
1.禁煙室希望か否か。
2.景色の見える方向や高さ(階)について希望があるかどうか。
ただし、料金が異なる場合がすくなくない。料金が同じなら早い者勝ちで、いい部屋から埋める。
3.同行グループで、同じフロアなどに揃える希望があるかどうか。
4.混んでいるときは、チェックインアウトの予定時刻によって、うまくつながる部屋を当てる(例:チェックアウトが午後4時の人の後に、チェックイン予約午後7時の人を予定するなど)。これはよくあります。
5.閑散期では、特定の部屋(階)を完全に使わない方針のところがある。
6.建物の構造上、客室として存在はするがよほどでないと使わない部屋があることも(採光が悪いとか、上下水パイプの音がうるさい、エレベーターがうるさいなどの事情)。
それ以外は、ランダムに決めるといったところではないでしょうか。
A. もとさんから
部屋のアサインはパズルのようなものです。
縦軸に部屋、横軸に月日をとった平面図を想像してください。簡単な例で言えば、1室で3ヶ月の宿泊ゲストは、横に長い長方形、団体客が60室で3泊されると、縦に長い長方形ですね(もちろん、予約の際に指定がなければ、部屋を隣同士にしなくてもいいわけですから、長方形とは言えないですが)。
まずかなり早い段階では、こういった大きなパーツや、そこにしか入らないパーツを埋めていきます。
そこにしか入らないパーツとは、部屋指定のある予約です。極端な例ではVIPなどがそれで、外タレがこのスイートのあるフロアを貸切とか、SPや秘書の部屋の位置まで事前に決める閣僚クラスなんかは、絶対動かせないパーツですよね。あとお得意さまで、「必ず○号室指定!」という方もいるでしょう。
旅行会社のパンフレットなどで、「部屋は○階以上、レインボーブリッジ側の眺めのいい部屋を用意!」なんて文句を見たことありますよね。こういった一定の条件をクリアしなければいけない部屋も割り振っていきます。
順次小さめなパーツも埋めていき、前日に、チェックイン・アウトの時間を見て、いちばん小さなパーツ(1泊1室)も決めます。チェックアウトの遅いプランの部屋の後に到着の遅いゲスト、朝早い時間の飛行機を予約しているゲストの後には、到着の早いゲスト、といった具合ですね。ホテルが到着時間を聞くのは、ひとつにはこのためです。
最後に何の条件もない小さなパーツですが、当日、チェックインのときに決めます。清掃が済んだ部屋を、到着したゲストに回していくわけです。
簡潔に言うと、こんな感じでしょうか。ホントはこんなに簡単じゃないですけど。ホテルの規模、業態によっても、おそらく違うでしょう。
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