--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.488(2005.12.02)

Q. 暮雪さんからの疑問

 かつて、地球は何度かの氷河期があったと言われていますが、今後も氷河期
が来るのでしょうか?
 一体、氷河期になったり、それが終わったりするのは、なぜなのでしょうか? 地球が周期的に太陽に近づいたり遠ざかったするのでしょうか?
 今、人間の営みによる地球温暖化が問題になっていますが、将来ふたたび寒冷化するのでしょうか?

家庭内に「氷河期」はないですか? それと似たようなものかな?(星田)


A. 牧さんから

 氷河期のメカニズムについては、NHK特集「地球大紀行」・第8集「氷河期襲来」に詳しいです。
 この番組によれば、地球の公転軌道の変化(円・楕円)および歳差運動によって地球が受け取れる太陽エネルギー量が変化するために、氷河期が来るのだそうです。
 また、数千年後には次の氷河期がはじまると解説していました(ただ、最近はそれ以上に人間の活動による温暖化のペースが速いので、そちらが問題ですね)。
 実は、ちょうど昨日図書館で借りて見たところです。全くの門外漢にもかかわらずタイミングのよさについお返事したくなってしまいました。もしご存知なかったら是非見てみてください。

A. 異邦人さんから

 現代の科学界でも論争中で「これが正解」というものはありません。
 現在考えられている氷河期の始まり(終わり)の原因としては「大気の組成(プレカンブリア氷河期の有力原因)」と「地球軌道要素(小氷期の有力要因)と大陸の配置」、そして「ミランコビッチ周期(現在一番の議論を巻き起こしている)」が挙げられます。

A. YOSHYさんから

 すみません。的確な解答はできませんが、地球と太陽の距離が変化するために起こるというのは間違いです。地球の公転軌道は真円ではなく、いちばん近づくのが1月上旬、いちばん遠くなるのは7月上旬です(といっても、プラスマイナス、1.7%弱です)。
 昔からよく言われるのは、太陽活動量によるといわれています。
 太陽の黒点が約11年周期で増減するため、それに伴い太陽の活動も活発になったりおとなしくなったりし、江戸の大飢饉は太陽の活動が低調になったときに、11年周期の太陽の活動と重なり合ったためだという人もいます。
 ただ、もっと大きな太陽の活動周期はわかってなかったと思います。太陽の地場が逆転するときに起こるのだとか、いろいろ説があったと思います。
 ほかに、約2億年前に大きな隕石が落下して、地球の大気圏に舞った埃のため寒冷期(氷河期?)が訪れ、恐竜が絶滅したと唱える人もいます。規模は違うものの同じように、どこぞの火山が噴火し太陽の光を何パーセントか遮ったともいわれました。
 今は地球温暖化で世間は騒がしいですが、ほんの数十年前は、寒冷化で氷河期が到来するのではないかと世間を騒がせていました。万年単位で変動する宇宙にとっては、氷河期も、温暖化もちょっとしたぶれなのかもしれません。
 ところで、氷河期になったからといって、両極から赤道まで凍り付くのではなく赤道付近はより暑くなるそうです。