--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.489(2005.12.06)

Q. さくらさんからの疑問

 前々から不思議だったんですけど、最近の試食です。
 私がよく買い物をする大型スーパーは、休みの日になると、よく試食販売をやっています。先日も、
「奥さん、一つ食べてみてよ」
と言って、豆腐ハンバーグをいただきました。お兄さんは、豆腐ハンバーグにパスタを短く切ったものをさして、渡してくれたのです。
 もちろん、ゆがく前の堅いパスタです。それを爪楊枝程度の長さに切ってたくさん置いてありました。
 試食といえば、爪楊枝でしたのよね? 最近は、爪楊枝よりも短いパスタの方をよく見かけます。
なぜ、パスタなのでしょうか? もしかして、爪楊枝よりもパスタの方が安いのでしょうか? それとも、私の知らない他の理由があるのでしょうか? ぜひ、教えてください。

そういえば、この前、短いパスタだった!(星田)


A. かついちさんから

 最近、小学校で爪楊枝に替わって短いパスタを使うことがあるそうです。これは地球環境を教育しているために、資源を大切にしようとの試みだと思います。
 最近百円均一の店でも「でんぷんでできた爪楊枝」を見かけることがあります。でんぷんは穀物からできた物で「土に帰る」ため環境に優しいですし、木材を使用しないので使われているようです。
 しかし、隣町の奈良県五条市の割り箸問屋さんに以前聞いたら、「杉など高級な箸は別にして、普段の割り箸などは、林業で杉などを育てるときに余る『間伐材』を使うので有効利用しているのだ」
とのことでした。
 最近は海外産の割り箸が氾濫しているので間伐材を使っているかどうかわかりませんが、地球環境にすこしは優しいと思います。

A. 舞武さんから

 中国などでは、固めたでんぷんが使われてますね。答えは、ずばり環境問題です。
 爪楊枝は木材かプラスチックが主ですが、前者は森林伐採問題、後者はゴミ問題につながります。
 パスタは、燃えても有害な物質は出しませんし、そのまま地面に埋めれば土に還ります。硬さも細さも申し分なく、試食なんかにはうってつけです。極端な話、そのままパスタごと食べてしまってもよいわけで……。試食以外でも、こういった爪楊枝が増えつつあると聞いたことがあります。

A. おやじんさんから

 なぜ試食販売に爪楊枝の変わりにパスタ(生のスパゲティ)を使うのか? それは、試食を食べ終わった後のお客さんの行動に関係があります。
 その場で食べ終わって、すぐ使用済みの楊枝をゴミ箱に捨ててくれればいいのですが、中には手に持ったまま歩いて行ってしまってポイ捨てする人も……。
 それでも床に捨てるのなら毎日掃除しているので楊枝でもかまいませんが、まれにオープンショーケースの冷気の取り入れ口(下のほうのスリットの部分)に入れてしまう人がいるのです。そこは滅多に掃除できませんし、ケースの霜取りの水を排水するパイプにつまると大変なことになるのです。パスタならもしつまってもふやけて柔らかくなってそのうち水と一緒に流れてしまうわけです。
 みなさん、ごみはちゃんとゴミ箱に捨てましょうね。

A. カイワレ塔の主人さんから

小さい子どもが間違えて飲み込んでしまうと、爪楊枝だと危ないです。そこで、飲み込んでも大丈夫なパスタに変えたんです。

A. りょうちさんから

 爪楊枝の代用にパスタを使うようになった理由

(1) 安価であること(期限切れのパスタなどでも可なので)
(2) 万一お客様の口内に刺さっても木でできた楊枝と異なり、柔らかい為に傷をつけにくい
(3) 不心得者が同じ楊枝で繰り返し試食しようとしても、パスタだと(その元の食品の水分のために)柔らかくなっているためできない。

……ではないかと以前試食コーナーの担当の方から聞きました。

A. Mr.Qさんから

 国内ではわかりませんが、海外では環境面に対する配慮から、使い捨て食器に食用可能な素材を使うことがあります。それらは回収され、家畜の飼料として再利用されます。
 私の知るかぎりでは、韓国のファーストフード店が、トウモロコシを主原料とした、食用可能なストローや包装紙を使っていたと思います。

A. ざあもさんから

 実際に爪楊枝より安くなるのは確かです。市販の数百本入っている500gパックが100〜200円で売られており、それを爪楊枝位のサイズまで4〜5分割すれば数千本になります。一方、爪楊枝は同じ値段で数百本位にしかなりません。
 それよりもパスタを使う大きな理由は、試食品と一緒に間違って食べても無害だからではないでしょうか。また、そのまま食べてしまえばゴミにもなりませんし……。